ゴードン・コールは,国防総省のデイビス大佐からの連絡を受けて,飛行機の行き先をサウスダコタのバックホーンに変更します.デイル・クーパーに関する事件についての情報を得に行くのだというゴードンに,ダイアン・エヴァンスは「青いバラ事件?」と尋ねます.
そこへ,刑務所のマーフィー所長から電話がかかります.その電話を聞いて,ゴードン・コールは「クーパーがパアーッと逃げた!」と言います.これは日本語で書くと何のことだかわかりませんが,ゴードン・コールは「Cooper flew the coop!」と言いました.「fly the coop」とは「脱獄する,ずらかる」という意味のスラングです.要はダジャレです.ダジャレは全世界共通ですね.

ミスター・Cはシャンタルの携帯で「AROUND THE DINNER TABLE, THE CONVERSATION IS LIVELY. ディナーの席での会話は弾む」というメッセージを入力します.次にダンカン・トッドに電話をかけて「次に電話するまでに終わらせろ」と告げます.このシーンは,ミスター・Cからダンカン・トッドへの初めての直接連絡だと思いますが,ダンカン・トッド経由のダグラス・ダギー・ジョーンズ殺害(殺害指示を受けたのはロレインとアイク・ザ・スパイク)は,ミスター・Cの指示であったことがはっきりしました.ミスター・Cがダグラス・ダギー・ジョーンズを殺そうとする理由は,ミスター・Cがドッペルゲンガーで,2体が同時に存在することができないからでしょうか(どちらかが消えなければならないと誰かが言っていたような…).しかし,今でこそダグラス・ダギー・ジョーンズはデイル・クーパーと入れ替わっていますが,ロレインへのダグラス・ダギー・ジョーンズの殺害指示はその前から出ていたはずです.ミスター・Cは,自分が生き残るために,自身の片割れ(?)を殺したいのだと思いますが,ダグラス・ダギージョンズとデイル・クーパーが入れ替わったことを知っているのかはわかりません.そして,ダグラス・ダギー・ジョーンズはこの世に,どうやって出現したのでしょうか?また,誰が出現させたのでしょうか?そして,その目的は何だったのでしょうか?
ミスター・Cはハッチに「二日以内に刑務所のマーフィ所長を殺せ」と命令します.「終わったらラス・ヴェガスでダブルヘッダーだ」と言います.ダブルヘッダーとはもう一人殺すという事だと思われ,その標的はダグラス・ダギー・ジョーンズなのでしょう.
ハッチはシャンタルに「ボスにウェットなキスを」と言うと,シャンタルはミスター・Cに熱いキスをします.そしてハッチは,ミスター・Cのために用意してあった車と銃を渡します.
ラスベガス・メトロポリタン警察署で3人のフスコ刑事が,ブッシュネル・マリンズ社長にダグラス・ダギー・ジョーンズについて尋ねています.デイル・クーパーとジェーン・ジェイニーE・ジョーンズは隣の部屋で待たされています.ブッシュネル・マリンズ社長への聞き取りが終わった後に,3人のフスコは別室でダグラス・ジョーンズの素性について話し合っています.ダグラス・ダギー・ジョーンズには,1997年以前の過去がなく,免許証,社会保険,出生証明書も何もないと言うのです.その状況から,フスコ刑事は証人保護(Witness Protection)プログラムが適用されているのかもしれないと話し合います.いずれにしても,調べてみようということで,デイル・クーパーのDNAを調べるために,デイル・クーパーにお代わりのコーヒーを渡して,前に使っていたコーヒーカップを鑑識に送ります.ダグラス・ダギー・ジョーンズは,デイル・クーパー(ボブに規制されたデイル・クーパーなのでミスター・C)がツインピークスから失踪から数年後に現れたことになります.どのような経緯でダグラス・ダギー・ジョーンズがこの世に現れたのかは不明のままです.証人保護プログラムは,犯罪に関係して告発や証言をした人が復讐されるのを防ぐために政府から別人の身分を与えられる制度のことです.それにしても,ジェーン・ジェイニーE・ジョーンズと結婚する際の戸籍登録などはどうしたのでしょうか.
別の刑事がフスコ刑事達にアイク・ザ・スパイクが見つかったと報告します.ここで「アイク・ザ・スパイクもついに終わりだ」と言うことから,どうやらアイク・ザ・スパイクは警察にマークされている有名な殺し屋のようです.
デイル・クーパーは,コーヒーを飲みながらボォっとアメリカ国旗を見つめています.続いて,デイル・クーパーが視線を移したのは,赤いパンプスとコンセントでした.
ホテルの部屋にいるアイク・ザ・スパイクは,JTの留守番電話に「惜しくも失敗し,怪我をしたので休暇をとる」と伝言を残します.そして,ホテルの部屋を出ようとしたところを,駆けつけたフスコ刑事達に逮捕されます.意外と間抜けな感じで捕まってしまったアイク・ザ・スパイクでした.アイス・ザ・スパイクがメッセージを残した”JT”とは誰のことでしょうか.アイス・ザ・スパイクの雇い主はダンカン・トッドなのでイニシャルは”DT”となるはずなのですが,また別の人物に連絡していたことになります.
アンディ・ブレナンとルーシー・ブレナンは,インターネットでウォリー・ブランドが明け渡した自分の部屋のための椅子を選んでいます.シーズン1, 2ではインターネットは出てこなかったと思います.確か,デイル・クーパーが規約違反の尋問を受ける際にAppleのラップトップが出てきましたが,それは恐らくワープロとしての機能を使うためのもので,ネット接続はしていなかったように思います.ルーシー・ブレナンはベージュの椅子がいいと言いますが,アンディ・ブレナンは赤が良いと言います.しかし,アンディ・ブレナンが折れて,ベージュが良いと言うと,ルーシー・ブレナンは赤い椅子を選びます.平和です.
ホーン家では,シルビア・ホーンがジョニー・ホーンを探し回っています.ジョニー・ホーンは暴走して,壁に激突して失神してしまったようです.シルビア・ホーンはシーズン1, 2, リターンズを通して3回しか登場しない,ある意味希少なキャラクターです.以前はジョニーはネイティブ・アメリカンの羽のついた被り物を被ったりしていましたが,今では,そのような被り物などは見当たりません.
ブリッグス家では,ロバート・ボビー・ブリッグスが,フランクリン・フランク・トルーマンとトミー・ホーク・ヒルとともに家に帰ります.迎えるのはロバート・ボビー・ブリッグスの母であるエリザベス・ベティ・ブリッグスです.これまた,懐かしい登場人物です.エリザベス・ベティ・ブリッグスは,ガーランド・ブリッグス少佐が死ぬ前日にデイル・クーパーが訪ねてきたと言います.デイル・クーパーが帰るとすぐに,ガーランド・ブリッグス少佐は「いつか,ボビーとホークとトルーマンが来て,クーパー捜査官のことを尋ねるだろう.来たら渡して欲しいものがある」と言い残したそうです.エリザベス・ベティ・ブリッグスは,椅子の背から何かを取り出しました.エリザベス・ベティ・ブリッグスはボビーに,父は最後まであなたを信じていたのだと言います.感動的なシーンでした.
サウスダコタ州 バックホーンで,ダイアン・エヴァンスは相変わらず毒づきながら禁煙の場所で煙草を吸っています.ダイアン・エヴァンスはメッセージを受け取ります.そこには「AROUND THE DINNER TABLE, THE CONVERSATION IS LIVELY. ディナーの席での会話は弾む」と書いてありました.このメッセージは,ミスター・Cがシャンタルの携帯を借りて送ったメッセージです.ただし,送信元は”UNKNOWN”です.ダイアン・エヴァンスがミスター・Cと刑務所で対面した時は,そのような連絡を取っているような素振りはありませんでしたが,一体,どういうことなのでしょうか.
ゴードン・コールとアルバート・ローゼンフィールドに対して,デイブ・マックレー刑事が事件のあらましを説明します.その内容は以下のようになります.
- ルース・ダヴェンポートが殺された.
- ルース・ダヴェンポート殺害の容疑者としてウィリアム・ヘイスティングスを拘留した
- その夜,ウィリアム・ヘイスティングスの妻であるフィリス・ヘイスティングスが撃たれて殺された
- 弁護士のジョージがフィリス・ヘイスティングスの妻を殺害した容疑で逮捕された
- 翌日,ウィリアム・ヘイスティングスの秘書が車の爆発で死亡した
その説明を聞いて,アルバート・ローゼンフィールドは「それでシーズン2はどうなるんだ?」と言います.それを聞いて,ゴードン・コールは「こういう奴なんだ.気にするな」と言います.このやり取りは,デイブ・マックレー刑事が話した事件の内容がテレビドラマでのストーリーのようだった事や,沢山の人が殺されていることへの皮肉だったのだと思われます.ダイアン・エヴァンスの毒づく口調に押され気味でしたが,皮肉屋であるアルバート・ローゼンフィールドも調子が出てきたのかもしれません.また,ウィリアム・ヘイスティングスの秘書は車の爆発で死んだことになっていますが,この人物は登場しません.ミスター・Cとレイ・モンローの会話では,レイ・モンローが「座標」を入手した人物がウィリアム・ヘイスティングスの秘書で,重要な役割だったように思うのですが,登場しませんでした.
ゴードン・コール達は,モルグで首なし死体を見ています.国防総省のシンディ・ノックスも一緒です.デイブ・マックレー刑事の話によると,ウィリアム・ヘイスティングスは「異次元空間について」のブログを開設していたとのことです.
ウィリアム・ヘイスティングスは,趣味の一環として異次元空間の調査・研究に取り組んでいたのでした.そして,ルース・ダヴェンポートとは,異次元空間の研究仲間だったのと同時に,不倫関係にありました.ウィリアム・ヘイスティングス達の研究成果は,「ゾーンを探して」というタイトルのブログにて一般公開されていたそうです.そのブログは一週間前に閉鎖されていて,最後の更新には「ついに我々はいわゆるゾーンに入り,そこで少佐と出会った」と書かれていたそうです.
アルバート・ローゼンフィールドは,ガーランド・ブリッグス少佐のものとされる死体が40代であることを指摘します.ガーランド・ブリッグス少佐であるのなら今は73歳のはずだと言います.ゴードン・コールとアルバート・ローゼンフィールドは状況を整理します.ツイン・ピークス郊外の政府施設の火災でガーランド・ブリッグス少佐が死んだのは25年前なので,そうなると今回見つかった死体と同じくらいの歳であることになります.
「こう考えてみよう.25年前,デイル・クーパーはガーランド・ブリッグス少佐と懇意にしていた.そして今,デイル・クーパーがこの界隈に出没している」
コンスタンス・タルボットは,死体の胃から出てきた,ジェーン・ジェイニーE・ジョーンズからダグラス・ダギー・ジョーンズへと送られた,”To Dougie love, Jane E”と刻印されている指輪を見せます.
森の中で,ジェレミー・ジェリー・ホーンは言うことを聞かない自分の足と会話しています.ジェレミー・ジェリー・ホーンはずっとラリっているようです.大筋に全く影響を与えない男,それがジェレミー・ジェリー・ホーンです.
ツインピークス保安官事務所では,会議室で食事をしているチャド・ブロックスのことを,フランクリン・フランク・トルーマンが注意しています.チャド・ブロックスは,いつもあんた達はここでコーヒーとドーナツを食べているじゃないかと抗議しますが,ランチ・ルームに行けと言われます.
ブリッグス家の椅子から出てきたものは金属の筒だったのですが,開け方がわかりません.しかし,ロバート・ボビー・ブリッグスは開け方を知っていると言います.そして,外に出て,地面に筒を叩きつけると開きました.ガーランド・ブリッグス少佐は,自分の息子だけが筒を開けられるように仕組んでいたのですね.流石,ガーランド・ブリッグス少佐です.筒の中からは2枚の紙が出てきました.
1枚目の紙には,二つの山。その上に赤い丸と、赤い三日月の下にエクスペリメント・マークが書かれていて
253 yards east of Jack Rabbits Palace ジャック・ラビット・パレスから253ヤードの地点Before leaving Jack Rabbits Palace put some soil from that area in your pocket. ジャック・ラビット・パレスを離れる前に、そのあたりの土をポケットに入れる
And two dates. And a time. Same time 2:53. 2つの日付の同じ時間。2:53
10/1 10/2
と書かれています.もう1枚の紙には数字の羅列の中に
COOPER / COOPER
と書かれています.この紙は,シーズン2でガーランド・ブリッグス少佐が軍の施設で受信した電波の解析結果より見つけたものとして,デイル・クーパーに見せていたものと同じように思います.ここで「2:53」はデイル・クーパーがダグラス・ダギー・ジョーンズと入れ替わった時刻でした.進化した腕も「253!」と言っていましたが,このことを表していたのかどうかはまだわかりません.
ロバート・ボビー・ブリッグスは,ジャック・ラビット・パレスとは小さい頃に,父が連れて行ってくれた,空軍基地の近くの空想の場所だと言います.そして「俺が名付け親なんだ」とも言います.ここでも,息子であるロバート・ボビー・ブリッグスが暗号の鍵となるように仕組んだガーランド・ブリッグス少佐だったのでした.
ゴードン・コールは,タバコはやめたと言いながら,ダイアン・エヴァンスからタバコをもらって一服だけ吸います.デイヴィッド・リンチは愛煙家で有名でしたが,晩年は肺気腫を患っていて,2022年頃から禁煙していたそうです.リターンズの撮影時に喫煙していたかどうかはわかりませんが,2024年8月6日にXにポストされた内容を末尾に載せておきます.
タマラ・タミー・プレストンはウィリアム・ヘイスティングスの尋問をしています.先に記載してしまいましたが,ウィリアム・ヘイスティングスは異次元空間に興味を持ち,ブログ「ゾーンを探して」を運営していました.図書館司書のルース・ダヴェンポートは隠された記録を見つけるのが得意で,ウィリアム・ヘイスティングスの助手のような形で,異次元空間研究に参加していたようです.ルース・ダヴェンポートは,しかるべき時間にしかるべき場所に行けば,異次元空間に入れると確信していたとのことです.尋問から得られた情報は以下の通りです.事件の一週間前にウィリアム・ヘイスティングスは異次元空間に入り,そこでガーランド・ブリッグス少佐に出会ったと言います.
ガーランド・ブリッグス少佐はウィリアム・ヘイスティングス達の見つけた異次元空間に隠れており,冬眠中だと言い,誰かに見つかるかもしれないから他の場所へ移りたいと言い,そのために数字を入手するように頼まれたと言います.そして,その数字は座標でした.少佐の言った通り,軍のデータベースでその数字を見つけたとも言います.座標は,ルース・ダヴェンポートが忘れないように自分の手にかいたそうです.そして,先週の木曜日に,少佐に座標を届けに行くと他の連中が来ていて,彼らはウィリアム・ヘイスティングスの首を掴み,床に押し付けて「女房の名前は?」と訊き,ウィリアム・ヘイスティングスはフィリスと答えたと言います.他の奴らとは一体誰なのでしょう….
タマラ・タミー・プレストンが広げた6人の写真から,ウィリアム・ヘイスティングスは正確にガーランド・ブリッグス少佐を指します.ウィリアム・ヘイスティングスは写真にサインをして,9/29と日付も書き入れます.
その後に起きたことは,ガーランド・ブリッグス少佐に数字を渡すと,宙に浮かび上がり「クーパー,クーパー」と言い,その直後に頭部が消えて,同時にルース・ダヴェンポートが死んでいたと言います.悲しくて,ウィリアム・ヘイスティングスはルース・ダヴェンポートを抱きしめ,次の瞬間,目が覚めたら自宅にいたのだと言います.
ウィリアム・ヘイスティングスは「ルースと…バハマで…ダイビングが…したかった…」と,泣きわめきます.その姿を見て,アルバート・ローゼンフィールドが” Fruits cake anyone?”と言います.これを直訳すると「フルーツケーキでも食うか?」となりますが,英語のスラングで”fruits cake”は「変なやつ」などと言った意味なので,変なヤツだ…といった意味になります.
夜,グレートノーザンホテルでは,ベンジャミン・ベン・ホーンとビヴァリー・ペイジが謎の音を聴いています.その時,久しぶりに鹿などと動物の剥製が映ります.シーズン1, 2では,剥製がよく映り,不気味な感じの演出となっていましたが,リターンズではそんなことはありません.その音源を探しますがみつかりません.ベンジャミン・ベン・ホーンは「修道院の鐘と同じクオリティーだな」と言っていて,ビヴァリー・ペイジがベンジャミン・ベン・ホーンを誘うような素振りを見せますが,ベンジャミン・ベン・ホーンはいけないと諭します.ベンジャミン・ベン・ホーンは,善い人を25年に渡ってキープし続けているのですね.
ロードハウスでは,ハドソン・モホーク(Hudson Mohawke)が「Human」を演奏しています.ハドソン・モホークは,スコットランド出身のDJです.
クロエとエラ(スカイ・フェレイラ)という名前の二人が話しています.エラはハイのまま仕事に行ってクビにされたと言っています.エラの脇の下はかぶれているのか,赤くただれています.演奏が Au Revoir SimoneのA Violent Yet Flammable Worldに変わりました.

Human / Hudson Mohawke

