Jaco Pastorius のアルバムレビュー

こちらの記事は,以前に note の方にアップロードしていた記事です.HatenaBlognote に分けて記事を投稿するこれといった理由もないので,こちらの方にもあげておきます(もしかすると,そのうち,どちらか片方に統合するかもしれません...).

HatenaBlog の方は,Jaco Pastorius の誕生日(USAでの12/1が誕生日なので,産まれた時間によっては,日本では11/30なのかもしれまん...)に投稿したので,残すとしたらこっちの方かなと思ったりもしています..

正規版以外に結構な枚数の音源がリリースされている Jaco Pastorius ですが,私の持っているアルバムのレビュー(というよりも二重に買わないようにするための個人的なメモ)です.
全くもってリアルタイムのリスナーではなく,何故,Jaco Pastorius に強い興味を持つようになったのかは,自分でもよくわかりません.
新しいアルバムを入手した場合は,随時更新したいと思います.Weather Report とJoni Mitchel の音源に関しては,別の記事でまとめる予定です.

Jaco Pastorius

1975~1976年にかけて録音され,1976年8月に発売された,言わずと知れたデビューアルバムで,Wikipediaによるとフロリダからニューヨークに出てきたJaco Pastoriusの演奏を聴いたブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ のドラマー Bobby Colomby がそのプレイに驚き,デビュー・アルバムの制作を請け負ったそうです.このアルバムに収録されている Donna Lee は,演奏中のフィンガリング・ノイズを除去できるまで9年間を要したとJaco Pastorius本人が語っているようです(なので,note 内の別記事にあるように,私が全然弾けないのは仕方がありません….私の場合はフィンガリング・ノイズというようなレベルではなく,運指,テンポ,覚えられないなどの初歩的な問題ですが…).

最近,このアルバムの中の Kuru / Speak Like a Child を Fuseというグループがカバーしている映像を見つけました.この演奏もカッコ良いのですが,実際の Jaco Pastoriusu Big Band の演奏を生で聴いたらどんな感じだったのだろうか…と想像してしまいます.ちなみに,FUSEのベーシストはボディはJaco Pastorius と同じサンバーストのジャズ・ベースを使っていますが,フレットレスではありませんでした.

www.youtube.com https://youtu.be/tq9GGQdgSqI

Live at Berliner Jazztage
Weather Reportのメンバーとなっていた1979年11月2日に,ベルリンジャズフェスティバルに出演した際のライブ録音をドイツのラジオ局がFocus on Jazzという番組放送用に編集したライブアルバム.ラジオ曲が録音,編集したと聞いていたので,期待していましたが,正直なところ,音質は良くありません.8曲目のSophisticated Lady以外はソロ・パフォーマンス.収録曲は以下のとおり.

1.Continuum
2.Mysterious Mountain
3.Teen Town
4.Improvisation 1
5.Broadway Blues
6.Chromatic Fantasy
7.Portrait of Tracy
8.Sophisticated Lady(with Toots Thielemans)
9.Slang

このステージでのSophisticated Ladyでハーモニカ奏者 Toots Thielemans と共演したことが,後のセカンド・ アルバム"Word of Mouth"(1981年)への参加や,オーレックス・ジャズ祭(1982年)での共演に繋がったとのこと.この時のムービーがYouTubeで公開されています.

youtu.be

https://youtu.be/H3tLLzSGd2o

Word of Mouth 

1981年12月に発売されたJaco Pastoriusのセカンド・ソロアルバム.60名以上のミュージシャンが参加しています.
Weather Report のアルバム(Night Passage)にも収録されている Three Views of a Secret がビッグバンド編成アレンジで収録されていて,タイトルも 3 Views of a Secret と"Three"から"3"に変更されています.この変更にどのような意味があるのかはわかりませんが,個人的には 3 Views of a Secret は大好きな曲です.Jaco Pastorius はベーシストとしても最高ですが,作曲,編曲者としても最高です.

1曲目のCrisisは,参加しているミュージシャン達はJaco Pastoriusのベースだけを聴きながらソロ演奏し,それらのトラックをミキシングした曲だそうです.このように,アルバム作成に実験的な取り組みを行っていたことがわかります.また,Jaco Pastoriusのアンサンブル・アレンジは絶妙だと思います.また,5曲目のBlack Birdビートルズの曲です.Jaco Pastoriusビートルズが好きだったのでしょうか.そして,最後の曲は,Jaco Pastorius の子ども達の名前です.子ども達が緊張してしまったのか,笑い声を録音するのが最初は難しかったらしいですが,くすぐったりして笑わせたというエピソードをどこかで読んだ記憶があります.Jaco Pastoriusは,自身の生活の中から曲のタイトルをよくつけていて,この曲もそのうちの一つです.アメリカではこのアルバムのセールスがイマイチだったとのことですが,なんでなのでしょうか.大好きなアルバムです.

収録曲は以下の7曲です.

  1. Crisis
  2. 3 Views of a Secret
  3. Liberty City
  4. Chromatic Fantasy
  5. Black Bird
  6. Word of Mouth
  7. John and Mary

The Birthday Concert

Jaco Pastoriusの30歳の誕生日(1981年12月1日)にフロリダ州のMr. Pip'sで行われたライブを収録したアルバム.プロデューサーはピーター・アースキンで,The Word of Mouth Sextet に加えてPeter Graves Orchestraも参加しての,超豪華メンバーです.個人的には,Jaco PastoriusMichael Brecker の2人は,とても良いコンビネーションのように思います.それにしても,もの凄いバースデー・コンサートです.CDで聞いていても,引き込まれるような感覚になり,終わる頃には感動でクタクタになる(!?)くらいの感覚になるので,実際の会場はどのような雰囲気だったのでしょうか.収録曲は以下の11曲です.

  1. Soul Intro/The Chicken
  2. Continuum
  3. Invitation
  4. Three Views of a Secret
  5. Liberty City
  6. Punk Jazz
  7. Happy Birthday
  8. Reza
  9. Domingo
  10. Band Intros
  11. Amerika

参加メンバーは,Jaco Pastorius(b), Brett Murphy(tp), Brian O'Flaherty(tp), Kenneth Faulk(tp), Melton Mustafa(tp), Mike Katz(tb), Russ Freeland(tb), Peter Graves(bass tb), Dave Bargeron(tb, tuba), Jerry Peel(French horn), Peter Gordon(French horn), Bob Mintzer(sax, bass clarinet), Michael Brecker(sax), Randy Emerick (sax), Dan Bonsanti(sax),  Gary Lindsay(sax), Peter Erskine(ds), Othello Molineaux(steel ds), Don Alias(congas), Bobby Thomas Jr. (congas), Oscar Salas(perc)です.

THEN & NOW

Jaco Pastorius が30歳の時の「バースデイ・コンサート」の未発表音源(1981.12.1 @ Florida)に加えて,ピーター・アースキンがプロデュースしたビッグ・バンドのライブ音源を収録した,2015年に発売された2枚組のCDです.未発表音源なので当然ですが,The Bitrhday Concertでは聴けなかったテイクを聴くことができます.1曲目の Invitation からギュンギュンです(笑).また,Dave Bargeron によるTuba(だと思われる)が入ったDonna Leeなどは、とてもユニークです.
ジャケットの写真では,Jaco Pastorius読売ジャイアンツの帽子を被ってグローブを持っていることから,来日時に撮られた写真だろうと推測できます.このCDの存在を知らずに,中古屋で偶然手にとって,こんな写真があるのだなぁと思って買いました(買って良かったです(笑)).Wikipediaによると,ジャコは幼い頃は"Jocko"というニックネームで呼ばれていたそうで,この名前は1950年代のメジャー・リーグ名物のアンパイア ジョッコ・コンラン から取られたものだそうです."Jocko"が"Jaco"に変わったのは,音楽仲間が"Jocko"をフランス風に"Jaco"と綴ったことを本人が気に入って,それ以降は"Jaco"と名乗るようになったとのことです.一方で,ワード・オブ・マウスジャコ・パストリアス魂の言葉 の本人インタビューでは,本名(John Francis Anthony Pastorius III)の John は Jack と呼ばれることが一般的なところを,それを嫌がった Jaco Pastorius の父親が Jaco と読んでいたからだそうなったと答えています.なお,Modern American Music... Period! The Criteria Sessions(Jaco Pastoriusリリース前に録音された音源)のCDには"Jocko"と当時に書かれたオープンリールのケースらしき画像がプリントされています.このことから,John → Jocko → Jaco という変遷が正しそうな気がします.
Jaco Pastoriusフィラデルフィアフィリーズのキャップを被っている写真は有名ですが,読売ジャイアンツのキャップを被っているのは珍しいと思います.Jaco Pastorius は運動神経が良く,バスケットや野球が好きだったという記事をどこかで読んだ記憶があります.収録曲と参加ミュージシャンは以下の通りです.

Disc-1 ~Then Side

  1. INVITATION

  2. SOUL INTRO / THE CHICKEN

  3. QUIETUDE

  4. DONNA LEE

  5. LIBERTY CITY,

  6. REZA/GIANT STEPS

  7. TRUTH

  8. THREE VIEWS OF A SECRET

  9. FANNIE MAE
    Musician: Jaco Pastorius, Don Alias (Congas,) Dave Bargeron (Trombone, Tuba), Dan Bonsanti (Saxophone, Woodwinds), Neal Bonsanti (Saxophone, Woodwinds), Michael Brecker (Tenor Sax), Randy Emerick (Baritone Sax), Peter Erskine (Drums), Kenny Faulk (Trumpet), Russ Freeland (Trombone), Peter Graves (Bass Trombone), Paul Hornmuller (steel drum), Mike Katz (Trombone), Gary Lindsay (Saxophone, Woodwind), Bob Mintzer (Bass Clarinet, Tenor and Soprano Sax), Othello Molineaux (Steel Drums), Brett Murphey (Trumpet), Melton Mustafa (Trumpet), Brian O’Flaherty (Trumpet), Jerry Peel (French Horn),
    Steve Roitstein (French Horn), Oscar Salas (Percussion), Bobby Thomas Jr. (Hand Drums)

Disc-2 ~Now Side

  1. Come On, Come Over

  2. Black Market

  3. Portrait Of Tracy

  4. Amelia

  5. Invitation

  6. Liberty City

  7. Domingo

  8. Continuum

  9. Soul Intro / The Chicken

  10. A Remark You Made

  11. Soul Makossa
    Musicians: Billy Ross (#1-11), Ed Calle (#1-11), Mark Colby (#12), Gary Keller (#1-11), Mike Brignola (#1-11), Randy Emerick (#12), TrumpetsWalter White (#2-10), Jason Carder (#1-11), Ken Faulk(#1-12), Jim Hacker(#1, 11), TrombonesDana Teboe (#1-11), John Kricker (#1-11), KeyboardsJim Gasior (#2-10), Mike Levine (#1, 11), Alex Darqui (#12), John Beasley (31), GuitarRandy Bernsen (#1-11), BassJeff Carswell (#6, 9), Damian Erskine (#3, 4, 6, 7), Richard Bona (#2, 5, 6, 8, 10), Will Lee (#1, 11), Jaco Pastorius (#12), DrumsPeter Erskine (#1-8, 10-11), Mark Griffith (#9), Bobby Economou (#12), CongasMark Griffith (#6), VocalDana Paul (#1), Will Lee (#1), Richard Bona (#8), Conductor:Peter Graves

Now Side の演奏は,どれも Jaco Pastorius へのリスペクトを感じることができる素敵な演奏です.ベースに関しては,ベース・サウンドJaco Pastorius に寄せていたり,愛情を表現しているようなフレーズも多々聴くことができます.しかし…Jaco Pastorius ではありません(当たり前ですが…).これらの演奏を聴いていると,良いなぁと思う反面で,Then Side のところでも「ギュンギュン」と書きましたが,Jaco Pastorius の演奏による緊張感というか切迫感というか,なんかこう,ギュルギュルギュルと渦巻くようなドキドキ感というか(上手く表現できません…),あの独特な空気感は何から発せられるのだろうかと不思議に思います.

Truth, Liberty & Soul: Live In NYC: The Complete 1982 NPR Jazz Alive! Recording

1982年6月のNYCでのジャズ・フェスティヴァルにJaco Pastorius Word of Mouth Big Band で出演した際の録音.収録はアメリカのラジオ局であるNPRが番組用に24チャンネル録音をしているため,高品質な録音状態での演奏を聴くことができます.2025年の9月には3枚組のアナログが発売されるとのことです.ジャケットの写真もカッコ良いので,コレクションして飾りたいところですが、CDを持っているので我慢します.
このアルバムで初めて Jaco Pastorius の”I shot the sheriff”を聴きました.Jaco Pastorius のレゲエはどんな感じになるのだろうか!?と期待し過ぎたのかもしれませんが…こんな感じなのかなぁ…という感想でした.編成が違ったら感じ方が変わるのかもしれません.

Twins I & II

Twins I & II はJaco Pastoriusが1982年8月に,自身のビッグ・バンド "Word of Mouth Big Band"(総勢21人 !!)を率いて来日した際の,オーレックス・ジャズ・フェスティバルでのコンサートを収録したライブ・アルバムです.当初は,Twins I, Twins II として2枚に分かれたLP盤で発売されたとそうです.このオーレックス・ジャズ・フェスティバルのために来日したエピソード等はJACOFAN.info内の記事"Aurex Jazz Festival 1982","Aurex Jazz Festival 1982 Rehearsal" で読むことができます.JACOFAN.infoというサイトは,Jaco Pastorius についての数多くの情報や音源のレビューがまとめられています.また,上記のエピソード以外にもいくつかのエピソードが紹介されています.収録曲は以下の13曲です.

Disc-1
1. Invitation
2. Soul Intro / The Chicken
3. Continuum
4. Liberty City
5. Three Views of a Secret
6. Sophisticated Lady
Disc-2
1. Amerika
2. Okonkole' Y Trompa
3. Reza / Giant Steps / Reza (Reprise)
4. Elegant People
5. Twins
6. Pac-Man Blues
7. Eleven
参加メンバーは以下の通りです.
The Word of Mouth Sextet
Jaco Pastorius (b), Don Alias (Perc), Randy Brecker (tp), Peter Erskine (ds), Bobby Mintzer (sax, Bass Clarinet), Othello Molineaux (Steel ds), 
Special Guest
Toots Thielemans (Harmonica)
Word of Mouth Big Band
Jon Faddis (tp), Elmer Brown (tp), Forrest Buchtel (tp), Ron Tooley (tp), Wayne Andre (tb), David Bargeron (tb, Tuba), Peter Graves (Bass tb), Bill Reichenbach (Bass Tb), Mario Cruz (sax, Clarinet, Alto Flute), Randy Emerick (sax, Clarinet, Alto Flute), Alex Foster (sax, Clarinet), Paul McCandliss (sax, Oboe, English Horn), Peter Gordon (French Horn), Brad Warnaar (French Horn)

Holiday for Pans

"Word of Mouth Big Band"のメンバーであるスチールパン奏者 オセロ・モリノーとリロイ・ウィリアムスがスチールパンでメロディを担当して,Jaco Pastorius がベースパンを叩いているアルバムです.ベース・プレーヤーとしてのJaco Pastoriusを期待して聴くと「なんだ…これ…」という感覚になるかもしれませんが,Jaco Pastoriusの世界観を表現した(もしくはその表現を模索していた)作品だと思って聴くと,もしかすると,このアルバムに続く新たな世界があったのかもしれないとも思います.

このアルバムが世に出るまでには,色々な経緯があったそうで,Jaco Pastorius ではない誰かが弾いたベースが重ねられているという噂が流れるなどの曰く付きのアルバムだそうですが,真偽のほどはよくわかりません….
このアルバムに関して,Jaco Pastorius は1987年2月号のベースマガジンのインタビューで以下のように語っています(この記事は2025年2月のベースマガジンに再掲されています).

まだ発表になってはいないんだけど,僕のスティール・ドラム・オーケストラのアルバムってのがある.これは今までにレコーディングした中でも絶対最高のものになるよ.トリニダードのスティール・ドラムのプレーヤーたちに参加してもらっててね.

Jaco Pastorius がこのような作品をリリースしたのには,フロリダでの生活が影響しているように思いのですが,フロリダには Jaco Pastorius Park (4000 N Dixie Hwy Oakland Park, FL 33334)という公演があるようです.資料等を展示している特別な記念館などはないようですが,以下のような Jaco Pastorius の壁画が描かれているようです.

Jaco Pastorius Park の壁画

Blackbird

1984年12月19日、フランスにてライヴ録音された,Jaco Pastorius と Rashid Ali のデュオ作品です.Continuum,Blackbird,Donna lee,Purple Haze などが収録されています.Free Jazzのセッションのような,Jaco Pastorius と Rashid Ali の2人が好き放題演奏しているような,それでいてシンクロするような瞬間もあるという感じの,不思議なデュオです.何かの記事で,Rashid Ali が自分達2人はリズムに関して良く合うのだと言っているインタビューがありましたが,聴いていると何だか不思議なシンクロ感のようなものを感じるような気もします.とは言え…いまのところ,しょっちゅう聴きたいと思うアルバムではありません.

Live in New York City Volume One

1985~1986年までにいろいろなセッションを組み合わせてリリースされた Live in New York シリーズ のVol. 1 です.収録曲は,以下の8曲で,メンバーは以下の通りです.8曲目の Liberty City ではJaco Pastorius がキーボードを弾いているそうです.音質はあまり良くありません.Vol. 2 以降の購入は保留中です.

  1. Donna Lee (Charles Parker)

  2. Dania (Jaco Pastorius)

  3. Teen Town (Jaco Pastorius)

  4. The Chicken (Pee Wee Ellis / Jaco Pastorius)

  5. Invitation (Bronislaw Kaper))

  6. N.Y.C. Groove

  7. Punk Jazz (Jaco Pastorius)

  8. Liberty City (Jaco Pastorius)
    Musicians: Jaco Pastorius – Bass(#1-8), Keyboards (#8), Kenwood Dennard (Drums, #1 - 7), Hiram Bullock (Guitar #1 - 7), Michael Gerber (Piano #1, 2, 4, 6, 7), Alex Foster (Sax, #1, 2, 4, 6, 7), Butch Thomas (Sax, #1, 2, 4, 6, 7), Delmar Brown (Synthesizer #1, 2, 4, 6, 7), Jerry GonzalezT (Trumpet, Congas 1, 2, 4, 6, 7)

GOLDEN ROADS, A GOOD STITCH FOR GOLDEN ROADS

ゴールデン・ロードという映画のサウンドトラックとして,Jaco PastoriusとBenjamin Germainの二人によって1986年の10〜11月制作されたそうなのですが,映画の製作は資金難に陥ったことで頓挫してしまい,音源のみが残ったものがこれらの2枚に収められています.
ゴールデン・ロードという映画は「あるラテン系ファミリーが艱難辛苦の末、自由のアメリカを手にするというストーリー」だったらしく,Jaco Pastorius は,映画のタイトルを Golden Roads とすることを条件に制作に応じたと言われているそうです.映画がどのような感じだったのかわからないので,サウンドトラックがどのように使われる予定だったのかは不明です.GOLDEN ROADS の方は Jaco Pastorius のベースの上にシンセサイザーがのっているものが多く,幻想的な印象を受けました.
この音源を聴いて,Jaco Pastorius が亡くなる前に,新しい表現を模索していて,亡くならなければ,将来的には音響やアンビエント的な曲を創ったりしたのかもしれないなぁなどと思いました.

 Modern American Music...Period! The Criteria Sessions

"Jaco Pastorius (ジャコ・パストリアスの肖像)"直前のスタジオ録音音源です.Jaco Pastoriusが, Jaco Pastorius(ジャコ・パストリアスの肖像)でメジャー・デビューする前にスタジオ録音された音源らしく,音質は比較的良く,このようなセッションを重ねながらデビューアルバムでの演奏に近づいていったのだろうと思います.CDには"Jocko"と当時に書かれたオープンリールのケースらしき画像がプリントされており,Jaco Pastorius(ジャコ・パストリアスの肖像)の前まで"Jocko"だったのかもしれません.ちなみにそのCDの写真には"12-TONE, PANS #1, JOCKO, DON, BOB, ALEX, TLILLO, SEDRICと書かれています.個人的に,このアルバムの4曲目からのHavona/Continuum, Kuru, Continuum の流れはとても好きです.収録曲は,以下の11曲です.

  1. Donna Lee

  2. Ballon Song (12 Tone)

  3. Pans #1

  4. Havona/Continuum

  5. Kuru

  6. Continuum

  7. Opus Pocus (Pans #2)

  8. Time Lapse

  9. Ballon Song (12 Tone)

  10. Time Lapse

  11. Forgotten Love

Tri Logue - Live! / Albert Mangelsdorff & Jaco Pastorius

トロンボーン奏者の Albert MangelsdorffとJaco Pastoriuによる1976年に録音された音源.この録音が行われたときは,Jaco Pastorius は,Weather Report に参加した頃で,Albert Mangelsdorffは,Joe Zawinul に許可を取ってこのセッションが実現したそうです.アルバム内の演奏は,全体的にフリーなインプロヴィゼーション的な演奏が強いように感じます.また,リーダーのAlbert Mangelsdorffは,最初,Jaco Pastoriusアップライトベース奏者だと思ったそうです.同様にJoe ZawinulJaco Pastorius をWeather Report のメンバーとして採用する際にアップライトベース奏者だと思っていたというのも有名な逸話です.このライブの様子はYouTubeでも観ることができます.
https://youtu.be/O-z9JR6EqTA?si=wJCqxuJtqBBIB1Uf

The Early Years Recordings

デビューアルバム(Jaco Pastorius ジャコ・パストリアスの肖像)以前に録音された,15曲の未発表音源が収録されています.

  1. The Chicken / Woodchuck (1969年),未発表曲

  2. I Just Want to make love / Tommy Strand & Upper Hand (1970年頃)

  3. Higher / Tommy Strand & Upper Hand (1970年頃)

  4. Ming of Mings / Wayne Cochran & C.C. Riders (1972)

  5. Amelia / Wayne Cochran & C.C. Riders (1972)

  6. Rice Pudding / Wayne Cochran & C.C. Riders (1972)

  7. Do You Like the Sound of the Music / Wayne Cochran & C.C. Riders (1972)

  8. Ballye de Nina / Ira Sullivan Quintet (1973~1975)

  9. Between Races / Peter Graves Orchestra (1973~1975)

  10. Domingo / Peter Graves Orchestra (1973~1975)

  11. Wiggle Waggle / Peter Graves Orchestra (1973~1975)

  12. Opus Pocus / Jaco Pastorius (1974, Demo Tape)

  13. Continuum / Jaco Pastorius (1974, Demo Tape)

  14. The Balloon Song / Jaco Pastorius (1974, Demo Tape)

  15. All the Things You Are / Pat Metheny Trio (1975)

すでに発表されている曲と,今回発表された音源を聴き比べると,既に発表されている有名なテイクのベースラインとは異なっていたりするので,Jaco Pastorius の演奏の変遷を感じることができます.
4〜7曲目の Wayne Cochran & C.C. Riders に在籍していた頃(21歳)までは譜面を読めず,この在籍期間中に読譜をマスターして,作曲やアレンジを学んだと言われています.5曲目の America は Jaco Pastorius が作曲していますが,この曲はC・C・ライダーズのミュージカル・ディレクターのチャーリー・ブレントに音楽理論を教わった後に,3日間で作り上げた曲だと言われているそうです.Jaco Pastorius でも,最初から何でもできた訳ではないと知ると,勇気が湧いてきます(笑).
1~8曲は,R&B色が強いバンドでの演奏でしたが,9~11曲はジャズビッグバンドでの演奏で,Jaco Pastorius はこの頃からウォーキングベースを習得したり,演奏し始めたのかもしれません.
11~14曲は,1974に録音された Jaco Pastorius のデモテープ音源です.13曲目の Continuum を,Joe Zawinul に聴かせたことが Weather Report への加入に繋がったと言われています.また,この Continuum は,Jaco Pastorius に収録されているバージョンよりも速いテンポで,演奏も細かいバージョンです.

WOODCHUK

ジャコ・アーリー・イヤーズ・オリジナル・ライヴ・シリーズとして発売された WOODCHUCK 時代の音源です.WOODCHUCKは1969年にJaco Pastoriusが最初に結成した,オルガン,ベース,ドラムからなるスリー・ピースバンドで,Soul,R&Bのカバー(アレサ・フランクリン,クリス・ケナー,ウィルソン・ピケットロバート・パーカーなど)の演奏を聴くことができます.この音源を聴くと,Jaco Pastorius は,最初から Jaco Pastorius やWeather Report における演奏スタイルではなかったことがわかります(キャリアを積みながら変化していくことは,当たりってしまえばすなのですが…).この後に続く,ジャコ・アーリー・イヤーズ・オリジナル・ライヴ・シリーズのCDを聴くと,徐々に, Jaco Pastorius やWeather Report 時代の,いわゆるJaco Pastorius の演奏スタイルには,この後の5, 6年を経て変化していくことを感じることができると思うので,特にJaco Pastorius ファンの人は楽しめるのではないでしょうか.
WOODCHUCK 時代の音源を聴くと,Jaco PastoriusのルーツにはSoulやR&Bが根ざしていて,ジェームス・ジェマーソンのベースプレイに影響を受けていることが伺えます.Jaco Pastorius に関する第一人者である松下佳男氏は,このアルバムの発売にあたってADLiB誌に以下のような記事を書いておられます.

ウッドチャック時代にジャコが編み出したものジャコが音楽的な成長のうえで重要な発見をしたのは,1970年10月、彼がまだウッドチャックにいるころだった.それは彼の ベースへのアプローチに大きな影響を与えた若き日のいくつかの発見の最初のものだった.

  1. 左手を使ったかっこいいミュート・テクニックを用い,そのベース・ラインにスタッカートの音を組み入れる方法でジャコはファンキーなサウンドを生み出した.(そのテクニックをもとにして、ジャコはトレードマークになった16分音符によるファンク・スタイルを編み出した.それは、デビュー・ アルバム『ジャコ・パストリアスの肖像』所収の《カム・オン、カム・オーヴァー》,《オーパス・ポ-カス》や,ウェザー・リポートの『ブラック・マーケット』所収の《バーバリー・コースト》で聴かれる演奏となって結実した).

  2. ジャコが生涯愛用していたベース・アンプ、アコースティック360と出会った.そのアンプは彼が独自のサウンドをつくり出すうえで決定的な役割を果たすことになり,パワーのあるクリアーな音を手に入れた.こうして彼は、のちにみんなを驚嘆させることになる独創的なサウンドを開拓した.

ちなみにWoodchuckはマーモットの一種です.

Woodchuck

TOMMY STRAND & The Upper Hand featuring JACO PASTORIUS

この音源では,1971年に録音されたTommy Strand & Upper Handでの演奏を聴くことができます.Tommy Strand & Upper Handは9人編成で,ブラスセクションも加わっていることから,もしかすると,Tommy Strand & Upper Handにおける経験が,後にJaco Pastoriusが率いるビッグ・バンドにも影響を与えたのかもしれないと思ったりもします.
Higher などではベースソロも聴くことができます.Woodchuckの頃と比べると,皆が良く知るJaco Pastorius に徐々に向かっている経緯を感じることができると思います.また,Watermelon Man や Chiken などの演奏は後々演奏と比べると野暮ったいというか,こんな時代もあったんだなぁと思ったりもします.
この頃にJaco Pastoriusが使っていた1960年製のFender Jazz Bass は,1971年頃に友達のボブ・ボビングが持っていたモノを,Jaco Pastorius が自身のアコースティック・ベースと半ば無理矢理交換するようにして入手したものだそうです.その後,Tracy との間に娘のMary が産まれた際に手放し,現在は俳優の中村梅雀さんが所有しているそうで,中村梅雀さんのホームページで公開されています.

The Green Light

ジャコ・アーリー・イヤーズ・オリジナル・ライヴ・シリーズのThe Green Light には,フロリダのマイアミビーチにあるプレーボーイ・プラザ・ホテルのロビーで収録された,Ira Sullivan Quintet のライブが収録されています.Woodchuckの頃とはまた違って,ジャズ的なアプローチや幻想的なハーモニクスを使った演奏が聴けます.

TRIO OF DOOM

 

1979年3月2~4日のHavana Jamで行われた,John McLaughlinJaco Pastorius,Tonny Williams による Trio of DOOM による演奏です.収録曲は以下の10曲で,1〜5曲目がライブで,6〜10曲目がスタジオ録音とされています.スタジオ録音の方のContinuumを聴くと,デビューアルバムのJaco Pastorius の頃とはまた違っていてどっちのテイクが好みかなどという感じで楽しめるように思います.

  1. Drum Improvisation (Live)

  2. Dark Prince (Live)

  3. Continuum (Live)

  4. Para Oriente (Live)

  5. Are You The One? Are You The One? (Live)

  6. Dark Prince (Studio)

  7. Continuum (Studio)

  8. Para Oriente Take ONE (Studio)

  9. Para Oriente Take TWO (Studio)

  10. Para Oriente (Studio)

John McLaughlin と Tonny Williams との共演に,テンションが上がりすぎて(!?)フザケた Jaco Pastorius のことを Tonny Williams が叱った(一説では本番前に殴られそうになったとも…)という後日談があるとのことですが,何が起こったのかはわかりません.... ジャコ・パストリアス エレクトリック・ベースの神様が遺してくれたもの ジョン・マクラフリンのインタビュー記事によるとHavanaに行く前にNew York でやったリハーサルは最高だったけども,Havanaでの本番で,Jaco Pastorius は酒を飲みすぎておかしくなっていて,C マイナーのキーの曲をA メジャーで演奏したり,ベースの音量をもの凄く上げたりしたとのことです.また,映画 Jaco の中では,この件について,Havana の方のミュージシャンがJaco Pastorius のことを知らなかったのか,軽く扱うようなことがあり,喧嘩になりそうなトラブルが生じ,それが原因で,あんなことになってしまったのだというコメントがありました.想像でしかありませんが,喧嘩になるようなトラブルがあり,落ち込んでしまった Jaco Pastorius が酒を飲みすぎて,ステージはあまり上手くいかなかったのかもしれません.しかし,このアルバムにはスタジオ録音された5曲も収録されているので,色々なことに思いを馳せながら楽しむことができます.

Legendary Demo & Live Tracks

メジャーデビュー(Jaco Pastorius(ジャコパストリアスの肖像))以前のデモや,未発表のライブ音源集です.Kuruについては,Jaco Pastoriusで Kuru / Speak Like a Child の方を先に聴いている人が大半だと思いますし,自分もそうだったのですが,この曲が最初から Speak Like a Child との行ったり来たりする曲として認識していました.ですが,オリジナルを聴くと,Kuru と言う曲自体はそれだけで存在していたようで,何故,KuruとSpeak Like a Child をくっつけることになったのだろうかと不思議に思います.何かのインタビューで自身のアルバムに参加してくれた Herbie Hancock へのリスペクトの気持ちを表すためにドッキングさせたと話しているのを読んだ覚えがあるのですが,突然の閃きなのか,それとも別の理由があるのでしょうか.Jaco Pastorius のライブ等では,2つの曲をドッキングさせて演奏したりしているものもあるので,そのような感覚なのかもしれません.

RARE COLLECTION

Jaco Pastorius がサイドマンとして参加したセッションのコンピレーション音源です.同じようなコンセプトのアルバムに次に紹介する not fusion bu jazz がありますが,個人的にはこちらのアルバムの方が好みです.4曲目のBob Mintzer の Spiral では,スラップ奏法によるベースが聴こえて,Jaco Pastorius のスラップ奏法か!! と思ったのですが,クレジットによると
Jaco Pastorius – solo bass
Peter Erskine – drums
Don Grolnick – Hammond organ
Tom Barney – electric bass
Bill Washer – electric guitar
Bob Mintzer – tenor saxophone, bass clarinet, clarinet, flute, woodwinds and brass arrangements
Randy Brecker, Lew Soloff, Alan Rubin – trumpet
Alan Raph, Tom Malone – trombone
となっているので,Jaco Pastorius はベースソロだけで,バッキング等はTom Barney による演奏のようです(結構,興奮したのに…).Bob Mintzer は1981年12月からの Jaco Pastorius Big Band のミュージカル・ディレクターで,小編成になった後も Jaco Pastorius Bandを支え続けた仲間の一人だと思います. 個人的にはBob Mintzer は渋い仕事人という感じで,大好きです.
収録曲は以下の9曲です.私の買ったCDには,Jacoのステッカーがついていました(勿体なくて貼れませんが…).

  1. Dreamland (Michel Colombier)

  2. I Can Dig It Baby (Little Beaver)

  3. The One Thing (Manolo Badrena)

  4. Spiral (Bob Mintzer)

  5. Nativity (Airto Moreira)

  6. Portrat of sal La Rosa (Ira Sullivan)

  7. Ant Steps On An Elephant’s Toe (Albert Mangelsdorff)

  8. Mood Swings (Mike Stern)

  9. The Hope (Flora Purim)

not fusion but true jazz

上記の RARE COLLECTION同様に,Jaco Pastorius がサイドマンとして参加したセッションを集めたコンピレーション音源です.収録曲は以下の11曲です.
7曲目のLost Inside The Love Of You は晩年の Jaco Pastorius が模索していた世界観(Portrait Of Tracy の延長で音響〜アンビエント的な世界)に近いのではないかと勝手に思っている曲です(何かの根拠があるわけではありません).8曲目の”Good Question”はいかにも Jaco Pastorius が得意そうな曲で,ピッタリハマっていると思います.
3曲目のDara Factor Twoと9曲目のCannon Ballは,Weather Report の曲で,6曲目のCome On, Come Overと,11曲目のPortrait Of Tracyは,Jaco Pastorius(ジャコパストリアスの肖像)に収録されていたもので,サイドマン参加の曲ではありません….

  1. All American Alien Boy (Ian Hunter)

  2. 4 AM (Herbie Hancock)

  3. Dara Factor Two (Joe Zawinul / Wayne Shorter / Jaco Pastorius / Peter Erskine / Robert Thomas, jr.) , Weather Report

  4. Brown Eyes (La Toya Jackson, Amir-Salaam Bayyan) , Jimmy Cliff

  5. Suite: Golden Dawn (Al Di Meola)

  6. Come On, Come Over (Bob Herzog, Jaco Pastorius)

  7. Lost Inside The Love Of You (Tom Scott)

  8. Good Question (Herbie Hancock)

  9. Cannon Ball (Joe Zawinul) , Weather Report

  10. Apathy 83 (Ian Hunter)

  11. Portrait Of Tracy (Jaco Pastorius)

Standard Zone / The Brian Melvin Trio Featuring Jaco Pastorius And Jon Davis

Jaco Pastorius 名義の作品ではなく,Brian Melvin トリオの作品で,1986年に録音されたもののようです.Jaco Pastorius が参加しているセッションで,ピアノトリオのものは数少ない気がします.また,収録曲もスタンダートが多いのですが,これまた,あまり聴いたことがありません.ビル・コワルスキーの伝記によると,Brian Melvinが身元引受人になったことで,ベルビュー病院に入院していたJaco Pastoriusが退院でき,スタジオ録音されたアルバムだということです.このアルバムがどのように評価されているのかはわかりませんが,1982年頃までの Jaco Pastorius とは違い,Jaco Pastorius のベースがスタンダードに新しい解釈を与えているとまでは言えない演奏ですが,見構えずに,サラッと聴くことができて,個人的には結構好きです.(先のレビューでJaco Pastorius の演奏を「緊張感」「切迫感」「ドキドキ感」という言葉で表現しましたが,そのような感じで,全体をグイグイと引っ張るという感じではなく,フワッと優しく全体を支えるという感じのプレイで,安心して(!?)サラッと聴けるという意味です.「緊張感」「切迫感」「ドキドキ感」を求めつつ,そうでないモノも求めてしまう我儘なリスナー心理…).収録曲は以下の通りです.

  1. Morning Star (Rodgers Grant)

  2. Days Of Wine And Roses (Henry Mancini, Johnny Mercer)

  3. Wedding Waltz (Jon Davis)

  4. Moon And Sand (Alec Wilde*, Morty Palitz)

  5. So What (Miles Davis)

  6. Fire Water (Charles Williams Jr.)

  7. If You Could See Me Now (Carl Sigman, Tadd Dameron)

  8. Out Of The Night (Joe Henderson)

  9. Tokyo Blues (Horace Silver)

  10. Village Blues (John Coltrane)

このアルバムはYouTubeでも聴くことができます. 

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Word of Mouth Revised

Word of Mouthにも参加しているピーター・グレイヴス(トロンボーン,コンダクター)が中心となって多くのなメンバーを集めて,ビッグバンドアレンジで演奏するスペシャル・プロジェクト的な作品です.
ベースには,ヴィクター・ベイリー,リチャード・ボナマーカス・ミラークリスチャン・マクブライド,ジミー・ハスリップ,ジェラルド・ヴィーズリー,ジェフ・カースウェル,あと3人の総勢10人のベース奏者が参加しています.11曲目の Wiggle Waggle は,生前のJaco Pastoriusの演奏をベースにして,ビッグバンドの演奏を被せたようです.

Word Is Out

2003年のトリビュートアルバム『Word of Mouth Revisited』の続編です.ヴィクター・ウートン,マーク・イーガン,ジェラルド・ヴィーズリー,マーカス・ミラーなどの Jaco Pastorius の影響を受けたであろうベーシストに加えて,Jaco Pastorius Big Band のメンバーだった,ランディ・ブレッカー,オセロ・モリノー,ピーター・アースキンなどが多数参加しています.フロリダ時代から Jaco Pastorius と一緒に活動していたピーター・グレイヴスが率いるビッグバンドは,Jaco Pastorius Big Band を連想するような編曲と演奏をしているように感じで,参加したメンバー達の Jaco Pastorius へのリスペクトを感じることができます.

WORD OF MOUTH BAND 1983 JAPAN TOUR featuring KAZUMI WATANABE

1983年のワード・オブ・マウス・バンドの日本ツアーの際のライブ録音です.2012年の発売で,録音状態も良く,演奏もカッコ良いです.
当初はマイク・スターン(g)がメンバーだったのですが,急遽来日できなくなったため,マイク・スターンの推薦で,渡辺香津美の参加が決定したそうです.Jaco Pastoriusu と共演した日本人は,渡辺香津美だけです.

 

Jaco Pastorius が参加している Weather Report のアルバムレビューはこちら.

Jaco Pastorius のムービーレビューはこちら.

制作から8年経った TWIN PEAKS The Return 14章 We are Like the Dreamerを観なおしてみる

 サウスダコタ州バックホーンにいるゴードン・コールがツインピークス警察署のルーシー・ブレナンに電話をかけます.ゴードン・コールはフランクリン・フランク・トルーマンから,ローラ・パーマーの日記の破片が見つかり,そこにデイル・クーパーが二人いる可能性を示す内容が書かれていたことを聞きます.「ハリーによろしく伝えてくれ」とゴードン・コールは告げます.

 アルバート・ローゼンフィールドはタマラ・タミー・プレストンに1975年に起きた第1の事件について説明しています.ワシントン州オリンピアで殺人事件が起き,容疑者ロイス・ダフィーの逮捕に二人の捜査官が向かうと銃声が聞こえました.そこに踏み込むと,二人の女がいて,一人はロイス・ダフィーで腹に銃弾を受けて倒れていました.ロイス・ダフィーは「私は青いバラと同じ」と言い残して微笑むと息絶え,そして消えてしまいました.そして,銃を持って叫んでいるもう一人の女もロイス・ダフィーでした.ロイス・ダフィーは裁判で無罪を主張し,首を吊って死んだそうです.その時の二人の捜査官は,ゴードン・コールとフィリップ・ジェフリーズだったのです.タマラ・タミー・プレストンはアルバート・ローゼンフィールド「自然界に青いバラは存在しない.そして,死んでいった女性も自然ではなく,作られたもので魔術的な化身ね」と,その事件の解釈を述べます.英語における「Blue Rose」は不可能を意味する言葉です.青色のバラは作ることができなかったそうで,自然ではあり得ないものと言ったものの象徴として言葉が使われていたそうなのですが,遺伝子組換え技術によって,サントリーが2004年に実現させたそうです.

 コーヒータイムと言ってサムズアップをして現れたゴードン・コールの補聴器に,窓掃除の音で,ノイズが入ります.そこに,ダイアン・エヴァンスがやってきて、最後にデイル・クーパーと会った夜,ガーランド・ブリッグス少佐の話をしていたと言います.

 ゴードン・コールがガーランド・ブリッグス少佐の胃の中から出てきた指輪に彫られた文字のことを話すと,ダイアン・エヴァンスは,ジェーン・ジェイニーE・ジョーンズは片方の親が違う姉妹だと言います.彼女はダグラス・ダギー・ジョーンズという人物と結婚して,ラスベガスに住んでいるはずだと言います.世の中というかツインピークスの世界の狭さよという感じでしょうか.ゴードン・コールはラスベガス支局のヘッドリーに電話して、ダグラス・ジョーンズを探すように伝える。

 ゴードン・コールは、夕べまたしてもモニカ・ベルッチの夢を見たと話します.その夢は,次のようなものでした.

 ゴードン・コールは、夕べまたしてもモニカ・ベルッチの夢を見たと話します.その夢は,次のようなものでした.

 ゴードン・コールは捜査でパリにいました.モニカから電話がかかってきて,話があるのでカフェで落ち合うとデイル・クーパーもそこにいました.しかし,デイル・クーパーの顔は見えなかったと言います.モニカ・ベルッチは友達を連れていて,とても愛想が良く,一緒にコーヒーを飲みながらモニカは次のように言いました.

Were like the dreamer. 私たちはみんな夢の中に生きているようなものよ

Who dreams and then lives inside the dream. 私たちは、夢見人みたいなものよ。夢を見て、夢の中に生きているの

それに対して,ゴードン・コールが「わかった」と言うと,彼女はさらに

But who is the dreamer?  でも,その夢を観ているのは誰?

と言ったそうです.強烈な不安感に襲われて,ゴードン・コールは背後を見ました.そこには昔の旧フィラデルフィア支部にいた頃の昔のゴードン・コールがいたそうです.そして,夢について心配するデイル・クーパーの話を聞いていたと言います.これは「ローラ・パーマー 最後の7日間」において描かれていたシーンです.

 デイル・クーパーがテレサ・バンクス事件から約1年後に「今は,1989年2月16日10時10分,あんたに話した夢に出てきた日だ」と言います.ここでの「あなた」はゴードン・コールです.そこに,行方不明だったフィリップ・ジェフリーズが突然現れて,デイル・クーパーを指差し「ここにいるのは誰だと思う?」と尋ねました.ゴードン・コールは,そのことをすっかり忘れていて「すっかり忘れていたが考えてみるべきだ」と言います.

 ツインピークス保安官事務所では,ロバート・ボビー・ブリッグスが山歩きのためにサンドイッチを買ってきました.そこにふらりと入ってきたチャド・ブックスフォードを全員で逮捕して,フランクリン・フランク・トルーマンは「数ヶ月前から見張っていた」と言います.

  フランクリン・フランク・トルーマンとトミー・ホーク・ヒル.アンディ・ブレナン,ロバート・ボビー・ブリッグスへと森にやって来ます.ロバート・ボビー・ブリッグスが道案内し,一同はジャック・ラビット・パレスへと向かいます.「この道をいつも通っていたんだ.親父の傍受基地がこの先にあったんだ」とロバート・ボビー・ブリッグスが言います.観ている側の勝手な思い入れでそう見えてしまうのかもしれませんが,ロバート・ボビー・ブリッグスがガーランド・ブリッグス少佐との思い出を話すときは,とても嬉しそうな表情に見えます.一同は大きな枯れ木のある場所であるジャック・ラビット・パレスに着き,その場所の土をポケットに入れて,さらに253ヤード東へと向かいます.

 森の中にジジジという電気音が聞こえ,霧が流れてきて点滅しているような光加減です.4は全裸の女が倒れているのを見つけます.目を塞がれたナイドです.ナイドは相変わらず鳥の鳴き声のような声を発しています.丸いマグマのような水が溜まっている水たまりがあります.ちょうど2時53分です.電気音がして,空に渦巻きが出現し,見上げていたアンディが消えてしまいました.これは,前回,ゴードン・コールが吸い込まれそうになった渦巻きと同じもののようです.しかし,ゴードン・コールの時はブラック・ロッジが見えていたので,行き先が違うから違う渦巻きなのかもしれません.アンディは,巨人がいた白黒の部屋の豪華なソファに座っています.向かい合ったソファには,巨人やってきて座りました.巨人は「私は消防士(The Fireman)だ」と言います.”消防士”が手のひらを見せると,アンディの手にはオブジェが載っています.煙がその物体に吸い込まれていきます.ツインピークスでは,火は邪悪なものの象徴です.ログ・レディの丸太が恐れるのも,火でした.また,ボブは”Fire, walk with me”と言っていました.邪悪な存在である火に対しての消防士という意味なのかもしれません.

 アンディ・ブレナンが上を見上げると、天井には丸い窓がありました.エクスペリメント・モデル,コンビニエンス・ストア,Woodsman電線,ローラが死んだ直後の高校,二人の天使に挟まれたローラ・パーマー,ナイド,デイル・クーパーとミスター・Cの顔が映ります.電話のベルが鳴り,ルーシー・ブレナンがアンディ・ブレナンに伴われているのが見えます.そして,6と書かれた電柱が写ります.それらは,煙となって,オブジェの中に吸い込まれました.次の瞬間,アンディ・ブレナンは,ソファから消えてしまいます.森の中には,ジャック・ラビット・パレスに,フランクリン・フランク・トルーマン,トミー・ホーク・ヒル,ロバート・ボビー・ブリッグスがいます.そこにアンディ・ブレナンが,ナイドを抱きかかえてやって来ます.アンディ・ブレナンは「とても重要な人だけど、命を狙われている。留置所なら安全だ。このことは誰にも言わないように」と言います.フランクリン・フランク・トルーマンたちは自分たちに何が起きたのか思いだせません.それにしても,全体を通して貴重なシーンである,頼り甲斐のあるアンディ・ブレナンの姿です.アンディ・ブレナンは,消防士の巨人に見せられた映像から何かを悟ったのでしょうか.

  ナイドを留置所に入れ,ルーシー・ブレナンが彼女にパジャマを貸します.隣の房でチャドが毒づきますが,アンディが一喝します.ナイドは相変わらず,鳥のような声を出し続けていて,別の房にいる男がその声を真似しています.しかし,この男は顔に膿んでいるような傷があり,口からは血が流れ出しています.この男はいったい何なのでしょうか

 夜のグレートノーザンホテルの前では,警備員のジェームズ・ハーレーとフレディー・サイクスが話しています.緑の手袋をしたフレディー・サイクスは,素手でくるみを割っているというか,割ろうとして握り潰してしまっています.ジェームズ.ハーレーは今日は誕生日だと言います.ロードハウスに行きたがるジェームズ・ハーレーに,フレディー・サイクスはレネーに会うことを期待しているのだろうと言います.フレディー・サイクスは手袋について話しています.フレディー・サイクスは,半年前にロンドンのイーストエンドに住んでいて,パブの帰りに,路地で人生を無駄にしているという不思議な感覚に襲われて,積まれた箱に飛び込むと,宙に浮かんだ巨大な渦巻きに吸い込まれたそうです.この渦は,先にアンディ・ブレナンも吸い込まれた渦のようです.そして,その渦の中にフレディー・サイクスは浮かんでいて,そこにいた男は,自分は消防士だと名乗ったそうです.ということは,その消防士は巨人ですね.そして,彼はフレディー・サイクスに,近所のホームセンターで片手用の手袋を買えば,くい打ち機のようなパワーを手にいれるだろうと言ったそうです.そして,フレディー・サイクスは言われた通りにホームセンターに行き,片手だけの手袋を見つけますが,店員はそれは売れないと言ったそうです.お金を払って,その店員を振り切って店を出ると,レジの男は追いかけてきて,その男を振り払うと,一撃で男の首を折ってしまったそうです.その手袋をはめたら,ツインピークスへ行けと言う啓示があったことを思い出したそうです.そこに行けば,運命が見つかるだろうとも啓示があったそうです.そう言えばですが,フレディー・サイクスは,ロードハウスにジェームズ・ハーレーが現れたシーンでも,ジェームズ・ハーレーと一緒にロードハウスに来ていました.それにしても,ホームセンターの店員の首を折ってしまったことはどうなったのでしょうか.消防士に,何故,自分なのかと聞いたら,何故,君ではダメなのだと言われたとも言います.そして,不思議なこともあるもんだというような表情で,ツインピークスに行こうとチケットを買いに行こうとしたら,すでにチケットは用意されていたんだと言いました.

 ジェームズ・ハーレーはボイラーの様子を見に行き,そこで謎の音を聞きます.この謎の音は,ベンジャミン・ベン・ホーンと秘書のビヴァリー・ペイジが出どころを探していた音です.

 エルクズ・ポイント#9バーに,セーラ・パーマーがやって来ます.彼女はブラディマリーを注文します.そこに,トラック運転手の男が絡んできます.セーラ・パーマーが顔を開くと,そこには薬指だけが黒い手や,不気味な大きな口が見えます.セーラ・パーマーは男の首に食いつき,男は血を吹き出して死んでしまいます.これは一体,どう言うことなのでしょう.セーラ・パーマーは幻影を観やすい人とか,もう,そういうレベルの話ではなくなってしまいました.そう言えば,ブラックロッジにいるローラ・パーマーも顔が外れたので,親子だからこんなことになるのかなと思って納得できるかなと思いましたが,全く納得などはできませんでした.セーラ・パーマーが顔を開けた時に映った,薬指が黒い手は,ブラックロッジに移動してしまう指輪をはめるのが薬指だからその指が黒いのでしょうか

 ロードハウスでは,ソフィーとミーガンが話しています.ビリー見かけた?とソフィーは聞く.ミーガンは,2,3日前に最後にビリーを見たと言い,裏口を開けてキッチンに入ってきたビリーは,鼻と口から血を流していて,血まみれのまま,裏口から飛び出していったと言います.

ビリーとうちのママはなんかあったから、とミーガンは言う。ソフィーはママの名前なんだっけ?と聞きます.ティナ,とミーガンは答えます.おじさんがいたかどうかは,思いだせないとも言っています.ソフィーを演じているエミリー・ソトーフルは2009年に結婚したデヴィッド・リンチの4人目の奥さんで「インランド・エンパイア」に”ヴァレー・ガールズ”の一人として出演していたそうです.

 ステージでは,Lissie Wild Westを歌っています.

監督/脚本/制作総指揮:デヴィッド・リンチ,脚本/制作総指揮:マーク・フロスト,2017年8月13日放送(米国)

Wild West / Lissie

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制作から8年経った TWIN PEAKS The Return 13章 What Story is That, Charlie?を観なおしてみる

 ラッキー7保険会社にミッチャム兄弟,3人娘,およびデイル・クーパーが列を組んで踊りながらやってきます.ミッチャム兄弟はブッシュネル・マリンズに感謝のしるしの贈り物を届けます.その様子を見て,アンソニー・シンクレアは隠れます.アンソニー・シンクレアがダンカン・トッドに電話すると,1日でなんとかしろ,すなわちデイル・クーパーを殺せと命令されます.

 デール・クーパーの家に,ミッチャム兄弟からの贈り物のBMWと,サニー・ジム・ジョーンズへの贈り物である遊具セットが届きます.その夜に,遊具セットで遊ぶサニー・ジム・ジョーンズのことを,ジェーン・ジェイニーE・ジョーンズが嬉しそうに見つめ「まるで天国にいるみたい」と喜びます.

 モンタナ州西部の町外れの倉庫にミスター・Cがやって来ます.モンタナ州はサウス・ダコタ州の北西側です.また,ツイン・ピークスのあるワシントン州モンタナ州の西側です.また,ラスベガスはそれらの州の南側,ネバダ州の南部です.シーズン12ワシントン州内にあるとされるツインピークスの街の中での話だったのですが,リターンズでは,結構広い範囲で物語が展開するので,本来は,もっと前に地図を眺めてみるべきでした.

 仲間たちとともにその様子を監視カメラ画像で見ていたレイ・モンローは「俺が殺した奴です」と言います.スター・Cは,銃を持った男たちに取り囲まれ,グループのボスであるレンゾは,アームレスリングの勝負を求めます.彼は14年間負けなしで,レンゾに負けた者は彼の手下にならなければならないとのことです.ミスター・Cはその申し出を受けて,「俺が勝ったらレイ・モンローをもらう」と言います.アームレスリングの勝負の結果,ミスター・Cはレンゾの腕をへし折って勝利し,顔面パンチまでお見舞いします.はっきりとは分かりませんが,顔面が陥没してしまっているように見えたのに加えて,相当な出血です.ミスター・Cは当初から,相当な腕っぷしの強さです.銃を持つ相手を簡単に素早く殴り倒したりしていました.デイル・クーパーも敏腕(!?)の殺し屋であるアイク・ザ・スパイクを一瞬で取り押さえたりもしていたので,ミスター・Cのオリジナルであるデイル・クーパーがFBI捜査官として体を鍛えていたことは間違いないと思いますが,あくまで,逮捕術などの機敏な動きなどの格闘術なので,単純な腕相撲の強さとは違うような気がするのですが,どうなのでしょう.

 ミスター・Cは逃げようとしたレイ・モンローの足を撃ちます.

         ミスター・C:誰に雇われて俺を殺そうとした?

         レイ・モンロー:フィリップ・ジェフリーズだ.そう名乗っていた.会ったことはない.電話で話しただけだ.

         ミスター・C続けろ

         レイ・モンロー;奴は刑務所のマーフィー所長とグルだった.あんたが俺を殺すから,その前にあんたを殺せと言われた.

         ミスター・C何故だ?

         レイ・モンロー:ヤツは、あんたが連中の欲しがっている何かを持ってると言っていた

         ミスター・C彼は、ブリッグス少佐のことを何か言っていたか?

         レイ・モンロー:いや

そう言って,レイ・モンローは,ポケットから緑色の石の入っている指輪を取り出します.この指輪は,直近ではダグラス・ダギー・ジョーンズがはめていました.過去にはテレサ・バンクス,チェット・デズモンドFBI特別捜査官,ローラ・パーマーが持っていた指輪です.

         レイ・モンロー:ジェフリーズは、オレがあんたを殺した後に、この指輪をあんたの指につけろと言った.

         ミスター・Cどこでそれを?

         レイ・モンロー:あんたに会う直前に,刑務所の看守から渡された.

         ミスター・C左手の薬指にそれをはめてみろ

そう言われて,レイ・モンローは指輪をはめます.

         ミスター・Cオレが欲しいものが分かるだろ?

         レイ・モンロー:ヘイスティングの秘書から聞き出した座標だな.教えると思うか?俺はあんたが誰なのかを知っている.ポケットから紙を出してもいいか?

レイ・モンローのポケットから出て来たのは数字でした.その紙切れをミスター・Cが受け取ります.モニター越しに二人のやり取りを見ているレンゾの手下の男達の姿の中には,リチャード・ホーンの姿がありました.何故,ここにいるのでしょうか.

         ミスター・Cレイ、フィリップ・ジェフリーズはどこにいる?

         レイ・モンロー:最後に聞いた時,「ダッチマン」と言う店にいるらしいが,そんな場所はない.

ミスター・Cそのことは知っているんだよ.

そう言って,レイ・モンローを撃ち殺します.すると指輪は消えて,その後にレイ・モンローの死体はブラックロッジへと移動しています.そして,指輪は黒いテーブルの上に戻されました.指輪をテーブルの上に置いた人物は写っていませんが,手とジャケットの感じからマイクのようです.

 ラスベガス市警では,フスコ刑事たちが取り調べで大暴れする女の声を聞いています.指紋照合の結果,ダグラス・ダギー・ジョーンズは2日前にサウスダコタの刑務所を脱走していて,しかも行方不明のFBI捜査官であることがわかります.フスコ刑事達は「そんな馬鹿な」と話しながら,その結果をゴミ箱に捨ててしまいます.

 アンソニー・シンクレアが市警のクラーク刑事を訪ねて,検知されない毒薬を欲しいと言います.クラークは,アコニチンという毒薬の代金として5000ドルを要求します.アンソニー・シンクレアが帰った後,クラーク刑事は同僚の刑事に「ありゃダメだ。誰かを毒殺したいらしい」「ダンカン・トッドに知らせよう」と話しています.ラスベガス市警の一部の警官はダンカン・トッドに抱き込まれているようです.

 夜にシャンタルとハッチはユタ州をドライブしています.ラスベガスに移動している途中のようです.

 ジェーン・ジェイニーE・ジョーンズは,BMWのオープンカーでデイル・クーパーを会社へと送ります.ジェーン・ジェイニーE・ジョーンズは,とても嬉しそうにしています.デイル・クーパーが来るのを待ち構えていたアンソニー・シンクレアは,コーヒーをおごると言います.デイル・クーパーがコーヒーショップのチェリーパイを凝視している間に,アンソニー・シンクレアはコーヒーに毒薬を入れます.チェリー・パイのショーケースから戻ってきたデイル・クーパーがアンソニー・シンクレアの肩に触れていると,アンソニー・シンクレアは泣き出して、本当にすまない!と誤り,毒入りのコーヒーをトイレに捨てに行きます.

 ダブル・R・ダイナーで,シェリー・マッコリー・ブリックスはレベッカベッキー・バーネットと電話で話しています.レベッカベッキー・バーネットは,ティーブン・バーネットがもう2晩帰らないと言っています.シェリー・マッコリー・ブリックスは,チェリーパイをごちそうするからダブル・R・ダイナーに来るようにとレベッカベッキー・バーネットを誘います.

  アンソニー・シンクレアは,ブッシュネル・マリンズに,これまでダンカン・トッドのために働いてきたことを告白します.ブッシュネル・マリンズは,そのことをダギーが教えてくれたと言います.ブッシュネル・マリンズは,ダンカン・トッドと2人の汚職警官(一人はクラーク刑事)のことを証言するなら酌量すると話します.アンソニー・シンクレアは「正しい道に戻りたい・ダギーに救われました」と言います.多くの人達にとって,デイル・クーパーは天使のような存在です.

 ダブル・R・ダイナーにロバート・ボビー・ブリッグスがやってきます.シェリー・マッコリー・ブリックスに会いに来たようですが,彼女はもう上がったようです.以前の映像では,シェリー・マッコリー・ブリックスがロバート・ボビー・ブリッグスの目の前でレッドとキスしたりしていたので,ブリックス夫妻はすでに離婚しているのか,どうなっているのでしょうか.

 ノーマ・ジェニングスとエド・ハーレーが同じテーブルで話しています.ロバート・ボビー・ブリッグスもそこに座りますが,やがてウォルターが現れ,ノーマ・ジェニングスと話をはじめます.エド・ハーレーとロバート・ボビー・ブリッグスは別の席へと移ります.ウォルターはダブル・R・ダイナーの5つの店舗のうち3つが黒字になったとノーマ・ジェニングスに話します.しかし,本店が赤字で,その原因はパイに金がかかりすぎているためだとも言います.いつの間にか,ダブル・R・ダイナーは5店舗展開になっていたのですね.ノーマ・ジェニングスは契約に従ってパイのレシピを提供しているのに,他店舗のパイは,レシピ通りに作っていないと言います.ウォルターは店名を「ノーマのダブルR」に変えて,ノーマ・ジェニングスをフランチャイズの顔にするべきだと言い,ノーマ・ジェニングスを食事へと誘います.そのようすをエド・ハーレーが浮かない顔で見つめています.

 ネイディーン・ハーレーの無音カーテンレール店(RUN SILENT RUN DRAPES)にローレンス・ジャコビーがやって来ます.ネイディーン・ハーレーはドクター・アンプに心酔していることを伝えます.

 セーラ・パーマーが自宅の居間で,モノクロ画像のボクシングを見ています.テーブルには酒瓶が並び,灰皿には吸殻が山積みです.テーブルの上にはローラ・パーマーの写真が飾られているように見えます.ジジジ…と言う電気音が鳴り,テレビでは同じ映像が繰り返し流れていていますが,セーラ・パーマーは同じ映像の繰り返しを見続けています.やはり,セーラ・パーマーの様子は何か変です.また,この白黒のボクシングの選手が「バトリング・バド」なのではないかと思ったのですが,ボクシング中継のアナウンサーはそんなことは言っていませんでした.

 オードリー・ホーンとチャーリーの会話が続いています.

         オードリー・ホーン:あの女は何だって?

         チャーリー:オードリー,この件は終わりだ.

         オードリー・ホーン:話して.

         チャーリー:オードリー,やめろ.

         オードリー・ホーン:何だか,他の場所にいる気分.そうなった経験ある?チャーリー?

         チャーリー:ない.

         オードリー・ホーン:自分が他の場所にいて,他の人間になった気分に

         チャーリー:ないよ.いつも自分でいる気分だ.常に最高とは言えないが.

         オードリー・ホーン:私は,自分が自分に思えない.

         チャーリー:まるで実在主義の講義だな.

         オードリー・ホーン:やめて.私は真剣なのよ.自分しか信じられないのに,自分が分からなくなったらどうしたら良いの?

         チャーリー:ロードハウスに行き,ビリーがいるか見てくるんだ.

         オードリー・ホーン:そうね.遠いの?

         チャーリー:場所は知っているだろ.まるでドラッグでもやっているみたいだな.

         オードリー・ホーン:場所を教えて.

         チャーリー:私が送っていく.ゲームをやめないと,君の物語も終わらせるぞ.

         オードリー・ホーン:物語って何よ?通り沿いに住んでいた少女の物語のこと?そうなの?

         チャーリー:行きたがっていたのに,家にいたくなったのか?

         オードリー・ホーン:家にいたいし,行きたい.両方よ.あなたならどっちにする?助けて.ここはゴーストウッドみたい.

そう言って,オードリー・ホーンは泣き出します.何のことだか全然分からない会話が続いていますが,その中で二つほど気になることがありました.「通り沿いの家に住んでいた少女」とは,ローラ・パーマーのことでしょうか.そして,ゴースト・ウッドは,シーズン229章で開発を防ぐために自らを金庫の出入り口に鎖で縛り付けた森のことでした.ベンジャミン・ベン・ホーンは,登場する中での会話において,ゴーストウッドの開発を止めさせることには一切触れて言いません.環境保護運動がどうなったのかもわかりません.そして,シーズン12ではオードリー・ホーンってこんな感じのキャラじゃなかったよなぁと感じます.

 ロードハウスでは,司会がジェームズ・ハーレーを紹介します.ギターの弾き語りで「Just You」を歌います.ツインピークスで,ジェームズ・ハーレーがこの歌を歌うのは二度目です.一度目はシーズン2 第9章で,コーラスはマデリーン・ファーガソンとドナ・ヘイワードでした.あの時は,突然歌が始まって,なんで,歌い始めたのだろうと感じた記憶があります.客席では,腕に「7663」の刺青があるレネという女の子がステージを見て涙を流しています.

 ビッグ・エドのガソリンスタンドでは,エドが一人で,ぼんやりとしてスープを飲んでいます.エドはマッチで紙を燃やしたりしています.ノーマ・ジェニングスがウォルターと共に店舗開発に力を入れていたり,食事に行ったりしていることにショックを受けているのでしょうか.

監督/脚本/制作総指揮:デヴィッド・リンチ,脚本/制作総指揮:マーク・フロスト,201788日放送(米国)

 Just You 

 https://www.facebook.com/watch/?v=1613127745384864

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Rewatching TWIN PEAKS: The Return Episode 12, Let’s Rock, Eight Years After Its Production

At a hotel in Buckhorn, South Dakota, Gordon Cole, Albert Rosenfield, and Tamara “Tammy” Preston gather around some wine that Gordon Cole brought from home, and they toast, “Here’s to the bureau! Cheers to the FBI!” Here, “bureau” refers to a government office or department, specifically the FBI.

Albert Rosenfield explains the “Blue Rose” to Tamara Preston. In 1970, after twenty years of investigating UFOs without finding concrete evidence, the military’s Project Blue Book was officially closed. A few years later, the Army and the FBI collaborated to form a highly secretive team to investigate mysterious incidents connected to the unresolved mysteries left behind by Project Blue Book. One of the women involved in these incidents spoke certain words before she died, which led to these cases being called the “Blue Rose Cases.” These investigations were believed to require an unconventional approach—ordinary methods would not lead to answers. Albert Rosenfield explains: “A few years later, the Army and the FBI set up a top-secret special team to study the phenomena that Project Blue Book couldn’t solve. One of these incidents was named ‘Blue Rose,’ after the words spoken by a woman on her deathbed. These cases cannot be solved using ordinary investigative methods; you need a different approach to find the answer.”

Gordon Cole appointed Philip Jeffries as the team leader. The other members were Albert Rosenfield, Dale Cooper, and Chet Desmond. Since everyone except Albert Rosenfield had disappeared, he was hesitant to add a new member. However, Gordon Cole and Albert Rosenfield decided to bring Tamara “Tammy” Preston onto the team. In response to the offer, Tammy said, “Let me do it,” wearing an expression of pride and happiness. At that moment, Diane Evans arrived. When offered wine, she asked for ice. Albert Rosenfield replied, “Perfect timing. Dakota is still in an ice age.” Gordon Cole also asked Diane Evans to cooperate with the Blue Rose Task Force, saying, “You worked with Dale Cooper, so you must know a lot about the Blue Rose cases.” Diane held up two fingers and said, “Let’s rock.” This phrase, “Let’s rock,” had been used by the man in the red suit from another world (Mike’s left arm) in Seasons 1 and 2. It’s unclear whether it’s a reference to that or a pun on putting ice (rock ice) in the wine—or perhaps it has no connection at all.

Jeremy “Jerry” Horn runs out of the forest. It’s still uncertain whether he’s intoxicated, but after dealing with numerous difficulties—his car being stolen, not knowing where he was, and struggling to move his legs—he finally emerges from the forest.

At the supermarket, Sarah Palmer is shopping for alcohol and other items. Her cart is filled with quite a few bottles of spirits, suggesting she drinks a lot. At the register, Sarah’s attention is caught by beef jerky. She asks the cashier, “I’ve never seen this jerky before. What kind is it?” The cashier replies, “It’s turkey, not beef.” Sarah then asks, “Is it smoked?” After glancing outside, her voice lowers. The following exchange occurs:

Sarah Palmer: Were you here when the jerky arrived?
Cashier girl: Yes, about two weeks ago.
Sarah Palmer: Your room changes; men come there.
Cashier girl: What are you talking about…?
Sarah Palmer: I’m warning you to be careful. Something will happen. It happened to me. It happened to me. I felt sick. Sarah, stop, please stop. Go away. Where are the car keys?

After muttering incomprehensible words, Sarah Palmer leaves the supermarket. Her behavior seems like she might have a split personality, or something unusual is affecting her. The young man at the store says he knows her house and will deliver the items. Sarah mentioned “men,” which might refer to entities like Bob—but it’s unclear.

At the Fat Trout Trailer Park, Carl Rodd puts up a sign: “9:30 am (Do NOT Disturb!) ~ 5:30 pm.” A similar sign appeared in Twin Peaks: Fire Walk with Me. Carl stops Chriskull, who is walking with a cane, to tell him to stop selling blood and gives him money to help with living expenses.

Sunny Jim Jones invites Dale Cooper to play catch. He throws the ball, but Cooper doesn’t react, and it hits him in the shoulder—he is still in rehabilitation.

Tommy “Hawk” Hill, concerned about Sarah Palmer’s strange behavior at the supermarket, visits the Palmer house. Sarah says she doesn’t understand what happened to her. When Hawk asks if anyone is inside the house because of strange noises, Sarah replies, “No, it’s just something in the kitchen… Honestly, what an unpleasant story.” Hawk tells her to contact him if anything happens and leaves. Sarah’s demeanor and expression seem unusual.

Diane Evans drinks a martini alone. She receives a message on her phone: “Las Vegas?” She replies, “THEY HAVEN’T ASKED YET.” This message is from Mr. C, suggesting Diane is in contact with him.

Franklin “Frank” Truman visits Benjamin “Ben” Horn. He tells Ben that the boy who was hit and killed was his grandson, Richard Horn, and that Richard also tried to kill the witness, Miriam Sullivan. Ben sighs, saying, “That boy doesn’t do anything right.” He asks Frank to deliver the key for Room 315, which he received, to Harry S. Truman.

Benjamin “Ben” Horn tells Beverly Paige that Richard Horn does not know his father. Ben recalls the beloved bicycle his father bought him—a used bike painted in two shades of green, light green and deep green. In Seasons 1 and 2, Ben also watched footage from events like the Great Northern Hotel ground-breaking ceremony, seeing his father and Jeremy “Jerry” Horn together through a projector. Ben’s childhood may have been a happy time with plenty of family moments. He instructs Beverly Paige to cover the full cost of Miriam Sullivan’s medical treatment. While Richard Horn is said not to know his father, we have no information about who his father or mother actually are.

Albert Rosenfield visits Gordon Cole’s room and finds him embracing a French woman in red (Bérénice Marlohe). Gordon explains she is visiting a friend of his mother. “She’s looking for her daughter. Your mother has a turnip farm, so I told her—the daughter will turnip back.” A pun. Bérénice Marlohe also appeared in 007: Skyfall. Albert tells Gordon that Diane Evans has exchanged messages with them. Gordon responds, “We’ll get to the bottom of it. But for tonight, let’s return to this wonderful Bordeaux.” Their mismatched conversation and gaze create a classic David Lynch world.

Hutch and Chantal wait for Chief Murphy’s return. Hutch asks if they should torture him, but Chantal says no—they’re hungry. When Murphy arrives home, Hutch shoots him with a rifle. Perhaps this is how a hitman couple’s conversation sounds. The son’s voice greeting Murphy’s return echoes sadly.

Lawrence Jacoby broadcasts as Dr. Amp, saying, “We’re in the mud. Let’s dig out with golden shovels!” Nadine Hurley listens entranced. What exactly is this twice-painted golden shovel?

Audrey Horne speaks to her husband Charlie, who is at his desk writing. Audrey finally appears, her eyebrows arched as always. Richard Horn might be their son.

Audrey Horne: I’m sick of waiting for a call. I’m going to the Roadhouse. It’s the only place left. Will you come with me?
Charlie: I have a work deadline. Look at this pile of documents. And it’s late. I want to find Billy too, but can’t it wait until tomorrow? It’s a new moon tonight, so it’s dark. Sleep now and we’ll go tomorrow.
Audrey Horne: You’re such a coward. Do you want to be told “work comes first” when you disappear? You’re a spineless loser. Do you realize that about yourself?
Charlie: I have a deadline. Work is a duty of life. Why blame me? Billy is somewhere, but we can’t find him today.
Audrey Horne: Do you know? Did you look into a crystal ball? Use it to see where Billy has been for the past two days.
Charlie: Stop it. I don’t have a crystal ball. It’s late and I’m tired, but I have work before bed.
Audrey Horne: Poor bastard.
Charlie: Don’t talk to your husband that way. I’ve been kind. You’d call me kind.
Audrey Horne: So what? Should I kneel and give you gratitude and love?
Charlie: I can’t tolerate that tone.
Audrey Horne: Let me be clear. I like Billy because you’re useless. That’s why I sleep with Billy. Last night he appeared in my dream, with flowers and blood flowing from his mouth. Dreams sometimes become reality. I want you to protect me when I go search, but it seems I have to protect myself. Also, I have to find Tina. I don’t want to be in the same room as the last person who saw Billy, but you won’t even call her.
Charlie: Don’t get so angry. I’m telling you for your sake.
Audrey Horne: Then sign the papers I gave you.
Charlie: These papers seem suspicious. I’ll show them to a lawyer first.
Audrey Horne: I see. I should’ve asked Paul to come.
Charlie: Audrey, don’t say that. I have rights as a husband.
Audrey Horne: You forfeited those rights.
Charlie: Have you forgotten our contract? Are you breaking it?
Audrey Horne: I intend to, right here, right now.
Charlie: Alright, Audrey. I’ll go. I’m sleepy, but I’ll go. Where to?
Audrey Horne: I told you—the Roadhouse.
Charlie: Got it. I’ll put on my jacket. You’re ready, of course.
Audrey Horne: Naturally, since we’re going out.
Charlie: The forest is huge. Do you think he’ll conveniently be at the Roadhouse?
Audrey Horne: Just put on your jacket, damn it.
Charlie: Tina… I’ll call her now. I’ll say I’m alone. Without her husband, maybe we can find out something. I’ll try anyway.
Audrey Horne: Fine, call her. She’s the last person who saw Billy. But Chuck can’t be trusted.
Charlie: Did you tell Chuck that Tina last saw Billy?
Audrey Horne: Yes.
Charlie: Chuck stole Billy’s car last week.
Audrey Horne: What are you talking about?
Charlie: Billy saw Chuck take the car and leave.
Audrey Horne: And?
Charlie: Billy told the sheriff.
Audrey Horne: And?
Charlie: The car was found that day.
Audrey Horne: Then?
Charlie: Billy got the car back and withdrew the complaint.
Audrey Horne: Really? I see. Call Tina.

Charlie makes the call on a black telephone. Up to this point, the exchange is very long and confusing. The identities of Billy, Tina, Chuck, and Charlie are unclear, leaving the viewer as bewildered as Audrey’s own frustrations.

Diane Evans inputs the coordinates found on Ruth Davenport’s arm into mapping software. The location displayed is Twin Peaks.

At the Roadhouse, The Chromatics perform Saturday. Natalie and Abby talk about Angela and Mary-Ann Clarke. Angela is dating Clark, but Clark is reportedly cheating with Mary-Ann. Natalie comments that Angela, having lost her mother, couldn’t endure such a situation. Then Trick arrives, saying he almost had an accident on the road. Natalie and Abby note that he was under house arrest but is now free. It’s unclear whether this conversation is relevant to the main plot or just casual chatter at the Roadhouse.

Director / Writer / Executive Producer: David Lynch, Writer / Executive Producer: Mark Frost, U.S. Broadcast: July 30, 2017

Saturday / The Chromatics

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制作から8年経った TWIN PEAKS The Return 12章 Let’s Rockを観なおしてみる

 サウダコタ州バックホーンのホテルで,ゴードン・コールが自宅から持ってきたワインを囲んで,ゴードン・コール,アルバート・ローゼンフィールド,タマラ・タミー・プレストンが集まり「Here7s to the bureau! FBIに乾杯!」と言っています.Bureauhは,官庁などの課,局,部などという意味です.ここでは,FBIのことを指しています.

 アルバート・ローゼンフィールドが,タマラ・タミー・プレストンに「青いバラ」について説明します.1970年に,20年間UFOを調査してきて実在する証拠が見つからなかったことから,軍のブルーブック計画が封印されました.その数年後,軍とFBIが協力して極秘チームを立ち上げ,ブルーブック計画の残した謎につながる不可解な事件の調査し始めました.その事件に関わった女性が死ぬ前に発した言葉から”Blue Rose Case”と呼ばれるようになったとのことです.この事件は、それまでと違う道を進まない限り答えにたどり着けないと考えられていました.「数年後,陸軍とFBIがトップシークレットで特別なチームを立ち上げた.ブルー・ブックが解決できなかった困難な事象について研究するために.そういう事象のひとつで,亡くなった女性が死に際に言った言葉にちなんで,ブルー・ローズと名付けた通常の捜査では導けない,別のやり方でないと答が見つからないものだ」と言うことのようです.

 ゴードン・コールは,チームリーダーとしてフィリップ・ジェフリーズを起用しました.そして,他のメンバーはアルバート・ローゼンフィールド,デイル・クーパーチェット・デズモンドの3人でした.そして,アルバート・ローゼンフィールド以外のメンバーが失踪してしまっているので,新しいメンバーを加えることを躊躇していましたが,ゴードン・コールとアルバート・ローゼンフィールドは,タマラ・タミー・プレストンを新たなメンバーに加えようと決心したことを告げます.その申し出に対して,タマラ・タミー・プレストンは「やらせてください」と答えます.誇らしげなような,嬉しいような表情をしています.そこに,ダイアン・エヴァンスがやってきます.ワインを勧められて,氷を入れて欲しいと言います.それに対して,アルバート・ローゼンフィールドは「ちょうどよかった。ダコタは今も氷河期だ」と答えます.ゴードン・コールはダイアン・エヴァンスにも Blue Rose 特捜班への協力を求めます.「デイル・クーパーと組んでいたから,Blue Roseについても深く知っているはずだ」とゴードン・コールが言うと,ダイアンは指を2本立てLets rockと言います.このLets Rockは,シーズン 1, 2で赤いスーツの別の世界から来た男(マイクの左腕)が言った言葉です.この言葉とかけたのか,それともワインに氷(Rock Ice)を入れたこととをかけたのか,どちらでしょうか.どちらとも関係がないのかもしれませんが

 ジェレミー・ジェリー・ホーンが森から走って出てきます.未だにラリっているのかどうかはわかりませんが,車が盗まれたとか,自分はどこにいるのかわからないとか,足が動かないとか,色々な困難を乗り越えて,やっと森から出られたジェレミー・ジェリー・ホーンなのでした.

  スーパーでセーラ・パーマーが酒などの買い出しをしています.カートには結構な量のスピリッツのボトルが入れられていて,セーラ・パーマーは結構な量のお酒を飲むようです.レジでセーラ・パーマーは,ビーフジャーキーに目を奪われ,レジの女の子にそのビーフジャーキーについて「あのビーフジャーキー、前に見たことないわ。どんなジャーキーなの?」と尋ねます.レジの女の子が「ターキーです.ビーフではありません」と答えるとセーラ・パーマーは「スモークなの」と聞きます.セーラ・パーマーは外を見たりした後に,何となく声が低くなります.その後のやり取りは以下のような感じです.

         セーラ・パーマー:ジャーキーが入荷したとき、あなたはここにいた?

         レジの女の子:はい.2週間ぐらい前でした.

         セーラ・パーマー:あなたの部屋は様子が変わり男達が来る.

         レジの女の子:それは何の話ですか

         セーラ・パーマー:気をつけなくちゃならないと言っているの.何かが起きる.私の身にも起きた.私にも起きたのよ.気分が悪くなったわ.セーラ,やめて,やめてちょうだい.出て行って.車のキーはどこ?

 そして,意味不明な独り言を言って,セーラ・パーマーはスーパーから出て行ってしまいました.何か,人格が二つあるような言動ですが,セーラ・パーマーに何か異変が起こっているのでしょうか.スーパーの男の子は,家を知っているから品物を届けておくと言います.セーラ・パーマーは「男達」と言いました.男とはボブなどの存在のことなのではと思ってしまいますが,どうなのでしょうか.

 ファット・トラウト・トレーラーパークには,カール・ロッドは「9:30am(絶対に起こすな!) ~ 5:30pm」という看板を出しています.映画(ツインピークス ローラ・パーマー最後の7日間)でも同じような張り紙をしていましたが,夜は起こしても良いのでしょうか.カール・ロッドはトレーラーパーク内を杖をついて歩いているクリスコルに声をかけて,血を売るのはもうやめろと言い,生活の足しにするようにとお金を渡します. 

 サニー・ジム・ジョーンズは,デイル・クーパーをキャッチボールに誘い,ボールを投げますが,デイル・クーパーは全く反応せず,ボールが肩に当たってしまいます.デイル・クーパーはまだまだリハビリ中です. 

 トミー・ホーク・ヒルは,スーパーでのセーラ・パーマーの挙動がおかしかったことを聞いて心配し,パーマー家を訪ねます.セーラ・パーマーは,自分に何が起きたのかわからないと言います.家の中で物音がして,トミー・ホーク・ヒルは中に誰かいるのか」と聞きますが,セーラ・パーマーは「いいえ.台所の何かよ…まったくもう,なんて嫌な話なのだろう」と答えます.トミー・ホーク・ヒルは「何かあったら連絡してくれ」と言って,パーマー邸を後にします.セーラ・パーマーの様子や表情は,何だか変です. 

 ダイアン・エヴァンスは,一人でマティーニを飲んでいます.スマートフォンにメールが届きます.「Las Vegas?」と書いてあります.ダイアン・エヴァンスは「THEY HAVENT ASKED YET」と返事を返します.このメールはミスター・Cからのもので,ダイアン・エヴァンスはミスター・Cと通じているのでしょうか.

 フランクリン・フランク・トルーマンがベンジャミン・ベン・ホーンを訪ねます.フランクリン・フランク・トルーマンは,男の子をはねて死なせた犯人はベンジャミン・ベン・ホーンの孫のリチャード・ホーンだったと伝えます.そして,その目撃者であったミリアム・サリヴァンを殺そうとしたことも伝えます.「あいつはまともなことを一つもしない」とベンジャミン・ベン・ホーンはため息を吐きます.ベンジャミン・ベン・ホーンはフランクリン・フランク・トルーマンに,送られてきた315号室の鍵をハリー・Sトルーマンに渡してくれと言います.

 ベンジャミン・ベン・ホーンは,ビヴァリー・ペイジに,リチャード・ホーンは父親を知らないのだと言います.ベンジャミン・ベン・ホーンは父親に買ってもらった,中古で買って黄緑色と深い緑色のツートン・カラーに塗って貰った大好きだった自転車のことを思い出します.シーズン12でも,ベンジャミン・ベン・ホーンはグレート・ノーザン・ホテルの地鎮祭のような時のベンジャミン・ベン・ホーンの父親や,ジェレミー・ジェリー・ホーンと一緒に写っている映像を映写機で見ていました.ベンジャミン・ベン・ホーンの幼少時代は家族で過ごす時間の多い,幸せな時間だったのかもしれません.ベンジャミン・ベン・ホーンは,ビヴァリー・ペイジに,ミリアム・サリヴァンの治療費は全額負担するようにして欲しいと指示します.リチャード・ホーンは父親を知らないということですが,我々は,リチャード・ホーンの父親も母親も誰なのか知りません.

 

 アルバート・ローゼンフィールドがゴードン・コールの部屋を訪ねると,ゴードン・コールは赤い服のフランス人女性(ベレニス・マーロウ)と抱き合っていました.彼女は,お母さんの友達を訪ねてきたのだとゴードン・コールは言います.「娘さんを探してる.お母さんはカブ農場を持ってる.だから言ったんだ.娘さんはカブバックするって」ダジャレです.このフランス人女性を演じているベレニス・マーロウは,007 Skyfallにも出演しています.

 アルバート・ローゼンフィールドはダイアン・エヴァンスがメッセージのやりとりしたことを伝えます.「突き止めよう.だが、今夜のところは素晴らしきボルドーワインに戻らせてもらうとしよう」と言います.この噛み合わない会話と見つめ合う二人.素晴らしいデイヴィッド・リンチワールドです. 

 ハッチとシャンタルが,マーフィー所長の帰りを待っています.ハッチは拷問しなくていいかと言いますが,シャンタルは腹が減ったからいいと言います.マーフィー所長が帰宅したところをハッチはライフルで撃ち殺してしまいました.殺し屋夫婦の会話とはこのような感じなのでしょうか.マーフィ所長が帰ってきたのを出迎える息子の声が悲しく響きます. 

 ローレンス・ジャコビーがドクター・アンプとして放送をしています.「我々は泥の中にいる.金のシャベルで泥を掘り出し外へ出よう!」と言うのを,ネイディーン・ハーレーがうっとりして聞いています.二度塗りしてある黄金のシャベルいったいそれは何なのでしょうか.

 オードリー・ホーンが,机に向かって原稿を書いている夫のチャーリーに話しかけています.やっと,オードリー・ホーンの登場です.相変わらず,眉毛がクイっと上がっています.リチャード・ホーンは,この二人の息子なのでしょうか.

 

オードリー・ホーン:電話を待つのはうんざり.ロードハウスに行くわ.あとはあそこしかない.一緒に来てくれるの?

チャーリー:私は仕事の締め切りがある.この書類の山を見てくれ.しかも夜遅くだぞ.私もビリーを見つけたいが,明日じゃダメか?今日は新月で暗いからゆっくり寝て,明日にしよう.

オードリー・ホーン:あなたはなんてクズなの.自分が失踪した時に「仕事が優先」と言われたい?あなたは卑怯で度胸のない負け犬よ.わかっているの?自分がそういう人間だって.

チャーリー:締め切りがあるんだ.仕事は人生の義務なのになぜ責める?ビリーはどこかにいるが,今日は見つけられっこない.

オードリー・ホーン:あなたには分かるの?水晶玉でものぞいたの?2日前から姿を消しているビリーがどこにいるのかをその水晶玉で占って.

チャーリー:よせ.水晶玉なんて持っていない.もう遅いし眠い.でも,寝る前に仕事がある.

オードリー・ホーン:かわいそうなクソ野郎.

チャーリー:夫にそう言う口をきくな.私は優しくしてきた.君も私を優しいと言うだろう.

オードリー・ホーン:だから何よ.跪いてあんたに感謝と愛情を捧げろと?

チャーリー:そう言う言い方は我慢できない.

オードリー・ホーン:チャーリーはっきり言っておくわよ.あんたがタマなしだから私はビリーが好きなの.だからビリーとファックしてる.昨夜,ビリーが夢に出てきて,花と口から血を流していた.夢は時に現実になる.探しに行くからあんたに守って欲しいのに,私が守らなきゃならないみたいね.あと,ティナも見つけなきゃならない.ビリーを最後に見た彼女と同じ部屋にいたくない.だけど彼女に電話もしてくれない.

チャーリー:そう怒るなよ.君のために言っているんだ.

オードリー・ホーン:それじゃあ,私が渡した書類にサインして

チャーリー:だが,この書類はどこか怪しいところがある.サインは弁護士に見せてからだ.

オードリー・ホーン:なるほどね.ポールに頼めばよかった.ポールに来て貰えば.

チャーリー:オードリーそう言うな.私には夫としての権利がある.

オードリー・ホーン:その権利を放棄した.

チャーリー:私たちの契約を忘れたのか?契約を破るつもりなのか?

オードリー・ホーン:そのつもりよ.今,ここでね.

チャーリー:わかったよ.オードリー.一緒に行く.眠いけど行くよ.行き先は?

オードリー・ホーン:ロードハウスだと言ったでしょ.

チャーリー:わかったよ.ジャケットを着る.君はもう来ているな.

オードリー・ホーン:出かけるんだから来てるのは当然でしょ.

チャーリー:森はとんでも無く広いのに,ロードハウスに行けば都合よく彼がいると思うか?

オードリー・ホーン:いいから,ジャケットを着て,クソ野郎.

チャーリー:ティナだが,今,電話する.私一人だと言うよ.彼女の旦那がいなければ何か聞き出せるかも.とにかくかけてみる.

オードリー・ホーン:じゃあ,かけてみてよ.ビリーを最後に見たのは彼女らしい.でも,チャックの言うことは当てにならない.

チャーリー:ティナが最後に見たとチャックに言ったのか?

オードリー・ホーン:そうよ.

チャーリー:チャックは先週ビリーの車を盗んだ.

オードリー・ホーン:何の話?

チャーリー:ビリーが見たんだ.チャックが車に乗って去るのを.

オードリー・ホーン:それで?

チャーリー:ビリーは保安官に話した.

オードリー・ホーン:それで?

チャーリー;その日に車が見つかった.

オードリー・ホーン:それから?

チャーリー;ビリーは車を取り戻し,訴えを取り下げた.

オードリー・ホーン:本当?なるほど.ティナに電話して.

チャーリーは電話をかけます.黒電話です.ここまでのやり取りすごく長かったです.頑張って二人の会話を追ってみたものの何のことやらさっぱりわかりません.ビリーもティナもチャックも誰のことだかわからず,オードリーの旦那らしき,チャーリーも誰なのかわかりません.最後に,オードリー・ホーンが「チャーリー!」と怒鳴りますが,見ているこちらもそんな気分です. 

 ダイアン・エヴァンスは,地図ソフトにルース・ダヴェンポートの死体の腕にあった座標を打ち込んでいます.表示された場所はツインピークスでした. 

 ロードハウスでは,The Chromatics Saturdayを演奏しています.ナタリーとアビーが話していて,話題はアンジェラ,メアリー.クラークについてです.アンジェラはクラークと付き合っていますが,クラークはメアリーと浮気しているらしい.アンジェラはあんなふうにママを亡くしたから,こんなの耐えられないとナタリーは言います.そこに,トリックがやってきて、道路で事故に遭いかけたと言います.ナタリーとアビーは,トリックは自宅拘禁中だったが刑期は終わって自由の身だと話します.これは,本筋と関係ある会話なのか,それともロードーハウスでの雑談なのでしょうか.

監督/脚本/制作総指揮:デヴィッド・リンチ,脚本/制作総指揮:マーク・フロスト,2017730日放送(米国)

Saturday / The Chromatics

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Rewatching TWIN PEAKS: The Return Episode 11, There's Fire Where You Are Going, Eight Years After Its Production

Three boys are playing catch. When one of them runs into the street to retrieve a rolling ball, he finds Miriam crawling out of the bushes, bleeding heavily from her head and begging for help. In the earlier scene, she appeared to be fatally wounded, but it seems she has survived—though she’s clearly in very bad shape. I really hope Miriam pulls through and gets to enjoy a slice of Double R Diner’s pie again.

Rebecca “Becky” Burnett gets a phone call and, in a rush, calls Shelly McCauley Johnson to ask if she can borrow her car. She grabs a gun from under the bed and runs outside. When Shelly drives up to the trailer park to stop her, Becky jumps into the car and speeds away, shaking off Shelly, who’s clinging desperately to the hood. Becky seems like the type who completely loses control when she gets angry.

Carl Rodd rushes over and offers to drive Shelly to the Double R Diner. When he whistles for a ride, a car immediately pulls up—as if he were a cowboy summoning his horse—and it’s effortlessly cool. Carl radios the sheriff’s station operator, Maggie, to contact Deputy Robert “Bobby” Briggs. Shelly pleads with Bobby to stop Becky before she does something terrible. The way Carl so smoothly calls the station over the radio installed in his van adds to his quiet charisma.

I hadn’t really thought about it before now, but is Becky Burnett actually the daughter of Shelly Johnson and Bobby Briggs?

Becky drives to apartment 208 and pounds on the door, demanding to be let in. A neighbor tells her no one’s home, but she fires several shots through the door anyway. Down the stairwell, Steven Burnett and another woman are hiding in silence. Becky’s fury is absolutely explosive—completely out of control.

At 2240 Sycamore Street in Buckhorn, South Dakota, two cars pull up to an abandoned house on the edge of town. In the first car are Gordon Cole, Albert Rosenfield, Tamara “Tammy” Preston, and Diane Evans. The second car carries Detective Dave Macklay and William Hastings. Hastings claims that this is the place where he met Major Garland Briggs.

As they approach the property, a man with a blackened, soot-covered face — a Woodsman — appears briefly behind the fence and then vanishes. Both Gordon and Albert see him.

When Gordon walks closer to the house, he hears a humming electrical sound. He looks up and sees a massive swirling vortex forming in the sky. His body begins to fade as he stares into it. Inside the vortex, Gordon sees a room with stairs leading upward — at the top, three Woodsmen are visible. As Gordon starts to disappear, Albert grabs him and pulls him back to safety.

“Well, I guess we found out,” Albert says.
“We sure did, Albert,” replies Gordon.

What they’ve “found out,” perhaps, is the fate of the missing agents — that they were drawn into this same kind of vortex.

Diane Evans, dressed in a leopard-print coat and bright red pants, looks on — a striking, stylish figure amid the desolation. Albert then spots something in the weeds nearby: the naked, headless body of Ruth Davenport. Numbers are written on her arm — most likely the coordinates.

Diane notices a Woodsman moving toward Detective Macklay’s car. Macklay, sitting in the driver’s seat, suddenly looks back to find the top half of William Hastings’s head blown away. The implication is clear: the Woodsman killed him. But why? Was it because Hastings discovered a way into the Black Lodge — or for some darker, unknown reason?

Back at the Double R Diner, Bobby Briggs, Shelly McCauley Johnson, and Becky Burnett sit together. Becky insists she’s had enough of Steven but admits she still loves him. Shelly tells her daughter that even though she’s married and an adult now, she and Bobby are still her parents — they don’t want to lose her. Becky hugs her mother tightly.

So, it’s confirmed: Becky is the daughter of Bobby Briggs and Shelly Johnson — or rather, Shelly Briggs now. Becky then asks, “Mom, didn’t you get hurt when you fell off the car?” (She was thrown off quite dramatically earlier.) Shelly smiles, seemingly unharmed, and Norma Jennings looks on with an exasperated but affectionate expression.

Just as the moment seems to bring the family closer together, Red appears outside the diner window. He gestures to Shelly, and she instantly lights up. Excited, she rushes outside, kisses him passionately right in front of Bobby and Becky, and cheerfully says, “See you later!” before returning inside, still smiling. Bobby looks completely stunned, while Shelly grins sheepishly — the same romantic, impulsive Shelly as ever.

Then — a gunshot shatters the window. Shelly’s startled reaction is priceless.

Outside, chaos unfolds. A married couple is arguing next to a parked car — the wife furious that the husband brought a gun into the car. The gun accidentally discharged, sending the bullet into the Double R. Bobby quickly flashes his badge, confiscates the weapon, and demands their IDs — a perfect picture of professionalism amid madness. Deputy Jesse Holcomb runs up, reporting that he heard more gunfire near Big Ed’s Gas Farm.

Behind them, a heavyset woman keeps blaring her car horn. Bobby walks over to calm her down, but she screams, “I need to get home! My uncle’s coming — she hasn’t seen her uncle in a long time — she’s sick!” Then, in the passenger seat, a pale young girl suddenly sits up, raises her arms like something out of The Exorcist, and vomits a stream of green liquid. The woman shrieks in horror. It’s grotesque, inexplicable — pure Twin Peaks nightmare imagery.

Meanwhile, Hawk Hill and Sheriff Frank Truman examine a Native American “living map” that Hawk has brought. It resembles the symbols found in Major Briggs’s note — two mountains, a moon, and other markings. Hawk explains that the two mountains represent Blue Pine Mountain, a sacred place where Major Briggs’s station once stood. The drawing of fire represents energy — the modern equivalent of electricity — which can be used for good or evil depending on who wields it. The black corn symbolizes disease, corruption, and death. Together, fire and black corn form “black fire.”

Frank then points to a dark circle with two horn-like protrusions — the same symbol that appeared on Briggs’s paper — and asks what it means. Hawk replies gravely, “You don’t ever want to know about that.”

It’s the same symbol Mr. C once showed Darya — the one he said he was looking for.

At that moment, a phone call comes in from the Log Lady, Margaret Lanterman.
“Hawk, you’ve found something, haven’t you? My log is afraid of fire. There is fire where you’re headed,” she says, before adding, “Good night, Hawk,” and hanging up.

Deputy Jesse Holcomb enters the conference room and says, “Would you like to come see my new car?”
But Sheriff Frank Truman declines, saying they’re in the middle of a meeting.

Gordon Cole is trembling slightly and says, “I feel like a frightened cat.”
Albert Rosenfield shows him a photo of Ruth Davenport’s arm with numbers written on it. Diane Evans is peeking at the photo. Coffee and donuts are brought in, and Gordon Cole exclaims happily, “A policeman’s dream!”

Gordon Cole and Albert Rosenfield say they both saw “a homeless-looking man—tattered clothes, a beard, wearing a knit cap.” Diane Evans says she saw him too. On the other hand, Detective Dave Macklay and Tammy Preston say they didn’t see anyone.
Perhaps there’s something about the Woodsman—some people can see him and others can’t, or maybe it depends on timing or circumstance. Gordon Cole adds, “I saw those filthy bearded men in a certain room.” It seems this vision was something only Gordon Cole could see.

At Lucky 7 Insurance, Bushnell Mullins calls Dale Cooper (whom he still calls “Dougie”) into his office.
Dale Cooper, lured by the smell of coffee Phil is holding, comes in while Bushnell is doing push-ups.
Bushnell says, “Your investigation has exposed a corruption ring involving dirty cops. We’ve also found that someone in our own company is tied to organized crime.”
He explains that the proof is in the two recent attempts on Dougie’s life—one by car explosion and one by gunfire. Of course, we know these attacks were ordered by Mr. C, so Bushnell’s reasoning is a bit off the mark...

Bushnell then tells him that the Mitchum brothers called and want to meet Dougie Jones.
Having determined that the fire at one of the Mitchums’ properties was not arson, Bushnell gives Dale Cooper a $30 million check and tells him to deliver it to them. The meeting is scheduled for 5:30 p.m.

Rodney Mitchum is eating breakfast. Candy tells him that Bradley Mitchum will be out of the bathroom soon, and then Bradley joins him. They appear to be eating something like raisin bran.
As he eats, Bradley says, “I dreamed I killed Dougie Jones.” When he adds, “I want to kill him right now,” Rodney replies, “Can you wait three hours?”
The clock reads 2:23 p.m. Clearly, the brothers live a life that starts in the afternoon.

Director / Writer / Executive Producer: David Lynch, Writer / Executive Producer: Mark Frost, Originally aired: July 23, 2017 (U.S.)

Viva Las Vegas / Shawn

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t has been noted before that Catherine E. Coulson, who played Margaret Lanterman, the Log Lady, was an indispensable presence in Twin Peaks and David Lynch’s works. Sadly, she passed away at the age of 71 on the morning of September 28, 2015, before The Return aired. Her appearance in The Return was filmed while it was clear she was battling illness, and knowing that this is the last time we see the Log Lady brings a sense of melancholy.

 

制作から8年経った TWIN PEAKS The Return 11章 There's Fire Where You are Going を観なおしてみる

 3人の少年達がキャッチボールをしています.転がったボールを追って道路に出ると,頭から血を流したミリアムが草藪の中から這い出して助けを求めます.先の映像では頭部から大量に出血していたので,死んでしまったかと思いましたが,生きていたようです.とは言うものの,相当酷い怪我を負っているようです.ミリアムには助かってもらって,ダブル・R・ダイナーのパイを食べてもらいたいです.

 電話を受けたレベッカベッキー・バーネットは,シェリー・マッコリー・ジョンソンに車を貸してと電話して,ベッドの下の拳銃を掴んで外に飛び出します.トレーラーハウスに駆けつけたシェリー・マッコリー・ジョンソンの車にベッキーは乗り込み,止めようとしがみつくシェリー・マッコリー・ジョンソンを振り落として走り去ります.レベッカベッキー・バーネットは,頭に血が昇ると前後の見境を失ってしまうような性格のようです.

 カール・ロッドが駆け寄り,シェリー・マッコリー・ジョンソンをダブル・R・ダイナーに送ります.ダブル・R・ダイナーへ送るための車を手配するときに,カール・ロッドが笛を吹くと,車が登場するというのが,カウボーイが指笛で馬を呼ぶようでカッコいいです.カール・ロッドは無線で保安官事務所のマギーに連絡して,ロバート・ボビー・ブリッグスを呼び出します.シェリー・マッコリー・ジョンソンはロバート・ボビー・ブリッグスにレベッカベッキー・バーネットを止めるよう頼みます.無銭が車に設置されていて,保安官事務所のオペレーターのマギーにサクッと連絡してしまうところもカッコいい感じです.ここまで,あまり気にしてきませんでしたが,レベッカベッキー・バーネットは,シェリー・マッコリー・ジョンソンとロバート・ボビー・ブリッグスの子どもなのでしょうか.

 レベッカベッキー・バーネットはアパートの208号室へ向かいます.ドアを叩きますが,隣室の住人は誰もいないと言います.ベッキーはドアに銃弾を撃ち込みます.アパートの階段の下で,スティーヴン・バーネットと女が息を潜めています.それにしても,レベッカベッキー・バーネットのキレかたは半端ありません.

 サウスダコタ州バックホーンのシカモア通り2240では,2台の車が町外れの廃屋にやってきます.前の車にはゴードン・コール,アルバート・ローゼンフィールド,タマラ・タミー・プレストン,ダイアン・エヴァンスが乗っています.後ろの車にはデイブ・マックレー刑事とウィリアム・ヘイスティングスが乗っています.ウィリアム・ヘイスティングスは,ここでブリッグス少佐に会ったと言います.廃屋のフェンスの向こうに,真っ黒に汚れた顔の男(Woodsman)が現れたかと思ったら,消えてしまいます.ゴードン・コールとアルバート・ローゼンフィールドの二人には Woodsman が見えています.

 廃屋に近づいて行ったゴードン・コールは電気音を聞き,空を見上げると,そこには巨大な渦巻きが出現していて,ゴードン・コールの姿が霞みます.渦巻きはゴードン・コールにしか見えていないようです.その渦巻きの奥の方には部屋があり,階段を上がったところに3人の”Woodsman”がいます.消えそうになるゴードン・コールを,アルバート・ローゼンフィールドが引き戻しました.「Well, I guess we found out. こういうことなのですね」とアルバート・ローゼンフィールドが言い,「We sure did, Albert確かにそうだな,アルバート」とゴードン・コールが答えます.「こういうことと」言うのは,これまでに失踪した捜査官たちは,このようにして何かに吸い込まれてしまったのだろうということなのでしょうか.

 ダイアン・エヴァンスは豹柄のコートに赤いパンツを履いています.とても似合っているように思います.ふと,脇の草むらに目を移したアルバート・ローゼンフィールドは,草むらに横たわるルース・ダヴェンポートの首なしの全裸死体を見つけます.腕には数字が書いてありました.おそらく,例の座標だと思われます.ダイアン・エヴァンスは,デイブ・マックレー刑事の車に近づいてくる”Woodsman”の姿を見ます.運転席にいたデイブ・マックレー刑事は,後部座席にいたウィリアム・ヘイスティングスの顔の上半分が弾け飛んでいるのに気づいて驚きます.”Woodsman”の仕業であることは間違いないと思われますが,”Woodsman”ウィリアム・ヘイスティングスを殺さなければならなかったのは何故なのでしょうか.ブラック・ロッジに出入りできる方法を見つけてしまったからなのか,それとも,他に理由があるのでしょうか.

 ダブル・R・ダイナーで,ロバート・ボビー・ブリッグス,シェリー・マッコリー・ジョンソンレベッカベッキー・バーネットが話し合っています.レベッカベッキー・バーネットは,まだスティーブン・バーネットのことを,もう嫌だと言いながらも,愛していると言います.シェリー・マッコリー・ジョンソンレベッカベッキー・バーネットのことを,もう結婚した一人前の女性だけれども,自分たちはあなたの親で,大事な娘を失いたくないのだと言います.そして,レベッカベッキー・バーネットは母に抱きつきます.レベッカベッキー・バーネットは,ロバート・ボビー・ブリッグスとシェリー・マッコリー・ジョンソンの娘だったのですね.というわけで,シェリー・マッコリー・ジョンソンはここからは,シェリー・マッコリー・ブリックスになります.ようやく,今になって,レベッカベッキー・バーネットは「まま,車から落ちた時に怪我しなかった?」と聞きます.結構盛大に吹っ飛んでいましたが,シェリー・マッコリー・ブリックスは擦り傷程度で済んでいるのでしょうか.その姿を,ノーマ・ジェニングスはやれやれと言った感じで見ていました.

 そのような,本来であれば,家族の絆を確かめ合った良いシーンのはずであるところに,窓の外にレッドが現れ,シェリー・マッコリー・ブリッグスに合図をすると,色めきだったシェリー・マッコリー・ブリッグスは飛び出していってしまい,ロバート・ボビー・ブリッグスとレベッカベッキー・バーネットの見ている前でレッドとキスをしたりして「また後でね」と言ってルンルン気分で戻ってきます.何となく気まずい感じに思ったのか,シェリー・マッコリー・ブリッグスは微笑んでいます.この状況で微笑むことのできるシェリー・マッコリー・ブリッグス.相変わらず,恋多き女性なのでした.ロバート・ボビー・ブリッグスが呆然としているところに,突然,銃弾が撃ち込まれます.その時のシェリー・マッコリー・ブリッグスの驚き方は最高です.

 銃弾が撃ち込まれたダブル・R・ダイナーの外の道路では,停まっている車の前で夫婦喧嘩が始まっていました.妻は,車に銃を持ち込んだことで夫を責めています.車の中で暴発事故が起こり,その銃弾がダブル・R・ダイナーに撃ち込まれたようです.ロバート・ボビー・ブリッグスは,保安官らしくバッチを見せて,銃を押収し,身分証を出すようにと言います.ロバート・ボビー・ブリッグスの勇姿です.保安官補のジェシー・ホルコンブが近づいてきて,「ビッグ・エドで銃声を聞いた」とロバート・ボビー・ブリッグスに言います.

 後ろの車で,太った女性がクラクションを鳴らし続けています.鳴らすのをやめさせようとロバート・ボビー・ブリッグスが近づいていくと,太った女性は,早く家に帰らせてくれと訴えます.「彼女は叔父が来る.彼女は叔父に長いこと会っていない.彼女は病気なのだ」と言ったところで,助手席で横になっていた少女が,エクソシストのような感じで両腕を上げて,緑色の液体を吐き,太った女性は悲鳴をあげます.いったい,これはどういうことなのでしょうか.

 トミー・ホーク・ヒルとフランクリン・フランク・トルーマンは,ホークが持ってきたネイティブ・アメリカンの「生ける地図」を見ています.ガーランド・ブリッグス少佐のメモにあったのと同じように,二つの山や月などが描かれています.二つの山はブルー・パイン・マウンテン、神聖な場所で,少佐の基地はその中腹にあったそうです.焚き火の絵は火の象徴で,炎は,現代の電気にあたるもので,炎が善なのか悪なのかは,その背後にいて炎を使うものによるのだとトミー・ホーク・ヒルが説明します.また,黒いトウモロコシは病,異常.死を表していると言います.炎と黒いトウモロコシの二つのシンボルを合わせると,黒い火になるとも言います.フランクリン・フランク・トルーマンが,ガーランド・ブリッグス少佐の残した紙にも書いてあった,ジョーカーのような二つのツノのある黒い丸を指差して,これは何かと尋ねると,トミー・ホーク・ヒルは「これについては知らない方がいい」と言います.このジョーカーのようなものは,以前にミスター・Cがダーリヤに見せてこれが欲しいのだと言っていたものと同じです.

 そこに,ログ・レディこと,マーガレット・ランターマンから電話が入ります.「ホーク,何かを見つけたのね? 私の丸太が火を怖がっている.あなたが向かう場所に火がある」といったメッセージを伝えて「おやすみホーク」と言って電話は切れます.

  保安官補のジェシー・ホルコンブが会議室に入ってきて「俺の新しい車を見に来ませんか」と言いますが,フランクリン・フランク・トルーマンは会議中だからと断ります.

  ゴードン・コールは体の震えを感じていて「まるで怯えた猫だな」と言います.アルバート・ローゼンフィールドは,ルース・ダヴェンポートの死体の腕に、数字が書かれている写真を見せます.ダイアン・エヴァンスは,その写真を覗き見ています.コーヒーとドーナツが運ばれてくる。ゴードン・コールは「警官の夢だな!」と言って喜びます.

ゴードン・コールとアルバート・ローゼンフィールドは「ホームレスのような,ボロ服にヒゲ,ニット帽の男」を見たと言い,ダイアン・エヴァンスもその男を見たと言います.一方で,デイブ・マックレー刑事とタマラ・タミー・プレストンは誰も見なかったと言います.Woodsmanは見ることができる人とそうでない人,もしくはそのようなタイミングのようなものがあるのかもしれません.ゴードン・コールは続けて,「汚れた髭面の男たちがある部屋にいた」と言います.この幻影はゴードン・コールだけが見たものだと思われます. 

 ラッキー7保険会社では,ブッシュネル・マリンズがデイル・クーパーのことを部屋に呼びます(ブッシュネル・マリンズはデイル・クーパーのことをダギーと呼んでいます).デイル・クーパーは,フィルの持つコーヒーの匂いに釣られてやってきます.その間,ブッシュネル・マリンズは,腕立て伏せをしています.ブッシュネル・マリンズは「君の調査で汚職警官絡みの組織事件が明らかになった」とブッシュネルは言います.そして「組織犯罪に絡んでるある人物が社内にいることもわかった」とも言います.その証拠に,デイル・クーパーは車の爆破と銃撃で2度にわたって殺されかけたのだと言います.これは,デイル・クーパー(ダグラス・ダギー・ジョーンズ)の殺害指示を出しているのはミスター・Cなので,見当違いですね…

 ブッシュネル・マリンズは,ミッチャム兄弟から電話があり,ダグラス・ダギー・ジョーンズに会いたいと言ってきたことを伝えます.ブッシュネル・マリンズはミッチャム兄弟の物件の火災が放火ではなかったと判断して,3000万ドルの小切手をデイル・クーパーに渡し,ミッチャム兄弟に渡すようにと言います.ミッチャム兄弟と会う指定時間は夕方5時半です.

 ロドニー・ミッチャムが朝食を食べています.キャンディが「もうすぐトイレから出てくる」と告げると,やがてブラッドリー・ミッチャムがやってきます.二人が食べているのは,レーズン・ブランのようです.シリアルを食べながら,ブラッドリー・ミッチャムは,ダグラス・ダギー・ジョーンズを夢の中で殺していたと言います.「すぐにでも殺したい」というブラッドリー・ミッチャムに,ロドニー・ミッチャムは「3時間待てるか?」と言います.時計は2:23pmでした.彼らは昼過ぎに起きる生活をしているようです.

 ブッシュネル・マリンズとともに,会社の入っているビルを出て,迎えの車が待つ場所へと向かう途中で,マイクの手招きに釣られて,ケーキ屋へと向かいます.大きな箱を持ったデイル・クーパーは,ミッチャム兄弟がよこしたリムジンに乗り込みます.このリムジンの運転手は,デイル・クーパーがジャックポットで大当たりを出した時に家に送ってくれた運転手です.デイル・クーパーを乗せて”Red door”と言います.リムジンは街を走り,ショーン・コルヴィンの「ラスベガス万歳(Viva Las Vegas)」が流れます.

 ロドニー・ミッチャムとブラッドリーミッチャムは,砂漠で待っていました.ブラッドリーミッチャムは,デイル・クーパーを殺すべきではないかもしれないと言い出します.ブラッドリーミッチャムが「あいつ箱持ってるだろ? あれも夢の中で見たんだ.中のものが夢と同じなら,俺は奴を殺せねえ」と言います.ロドニー・ミッチャムは「箱の中身はチェリーパイなのか?」と聞きます.デイル・クーパーは箱の中身を見せると,チェリーパイが入っていました.身体検査をしたブブラッドリーミッチャムは3000万ドルの小切手を見つけ,ミッチャム兄弟は「ワオー!」と吠えます.

 ミッチャム兄弟はクーパーをラウンジに招待します.ピアニストが「Heartbreaking」を弾いています.ドレスを着たおばあさんがクーパーに気づいてきて「ミスター・ジャックポット! あなたのおかげで人生を取り戻せたの」と言います.デイル・クーパーが当たり台を教えてあげたお婆さんでした.

 遅れてやってきたキャンディに,ロドニー・ミッチャムは何をしてたのかと聞きます.キャンディは「ラスベガスの通りがとても渋滞していた」と答えます.そして,キャンディは,どこか遠くを見ています.完全にデイビッド・リンチワールドです.ロドニーとブラッドリーはクーパーと乾杯を交わし、チェリーパイを共に食べます.デイル・クーパーからは久しぶりの”Damn good!!”が聞けました.

監督脚本制作総指揮デヴィッド・リンチ脚本制作総指揮マーク・フロスト,2017年7月23日放送(米国)

Viva Las Vegas / Shawn

www.youtube.com

 ログ・レディこと,マーガレット・ランターマン(Margaret Lanterman)を演じていたキャサリンE・コールソン(Catherine E. Coulson)がツインピークスや,デイヴィッド・リンチ作品になくてはならない存在であることは,これまでにも書いてきましたが,リターンズが放送される前の2015928日の朝に71歳で亡くなっています.リターンズの撮影も闘病中であることがはっきりとわかる状態での出演でしたが,これが最後のログ・レディの姿だと思うと寂しくなります.